人気のある洋服の柄といえば、ストライプ柄やボーダー柄に続いて、ドットやチェック柄が挙げられるのではないでしょうか。ドットや、2023年のトレンドでもあるチェックは、シンプルなコーデを適度に華やかにしてくれるので持っていると重宝します。紳士服の通販サイトでもドットやチェックはよく見かける人気アイテムです。そこで、今回はドット柄やチェック柄の特徴や起源・種類からおすすめコーデについて詳しく解説していきます。
2023年春夏はドット&秋冬はチェックの柄に要注目!

男性・女性ともにドットは定番の人気柄で、2023年も引き続き注目の柄となっています。小ぶりなドット柄はメンズも使いやすいのでおすすめです。また、秋冬に人気のチェック柄も地味過ぎず温かみのある柄として、ドット柄と共に紳士服の通販サイトでTシャツやポロシャツ・ジャケット・カーディガン・セーターなど幅広くデザインされているのを見かけます。
ドット柄とは

ドット柄は日本では水玉模様とも呼ばれており、小さな点が集まった柄を指します。英語では「polka dot」、フランス語では「pois(豆)」と呼ばれています。
ドット柄の特徴
濃い色のベースに白色・ホワイトなど目立つカラーの点を等間隔に配置したデザインが特徴です。ベーシックなカラーの洋服も明るく軽快な印象にしやすく、メンズのネクタイやシャツ・ハンカチ・下着などさまざまなアイテムに使用されています。
ドット柄の起源
ドット柄は紀元前2000年にアッシリアの王妃のドレスにデザインされていたという説や、ジプシーの涙を表す柄としてデザインされた説など、さまざまな説があります。1910年頃のアールデコの時代に、幾何学的な模様がブームとなると、ドット柄の愛らしさから女性の間でも人気が高まりました。有名ブランドのデザインにも取り入れられるなど、現在まで男女問わず支持されてきています。
ドット柄の種類
ドットの大きさによって種類分けされています。日本では、点を認識できる大きさのものを水玉模様、細かいものをドットと認識している方もいるかもしれませんが、実は円の模様が等間隔に配置されたデザインを「ドット」もしくは「水玉模様」と呼び、同じものを指しています。
ドット柄初心者も挑戦しやすい「ピン・ドット」
小さいドットが特徴で、直径1〜2mmの円模様が均等に配置されています。小さな円なので主張しすぎず、初心者の方も取り入れやすいドット柄となっています。ネクタイやワイシャツ・ハンカチ・下着などのメンズアイテムにも多くデザインされており、年代問わず使えるのが魅力です。
ビジネスシーンの装いのアクセントにおすすめの「ポルカ・ドット」
「ピン・ドット」よりも大きな直径5~10mmぐらいの円が均等に配置されている水玉模様を「ポルカ・ドット」と呼びます。「ピン・ドット」よりも主張を感じるデザインで、ネクタイの柄にもよく使われることから、ビジネスシーンの服装のアクセントに取り入れやすいでしょう。ちなみに、「ポルカ」という言葉は、“ポーランド風”という意味があり、ポーランドのボヘミア地域でドット柄の生産が盛んであったことから「ポルカ・ドット」と呼ばれるようになりました。
印象的な水玉模様の「コイン・ドット」
「コイン・ドット」は、コインという言葉のとおり24mmほどのコインの大きさの円が均等に配置されたドット模様を指します。ポップなドット柄が印象的でカジュアル感を強く打ち出したい時にピッタリです。また、スーツのジャケットの裏地や靴下など目立ちにくい部分に「コイン・ドット」柄を取り入れると、オシャレなメンズファッションとして一目置かれる装いを目指せます。
ドット柄のおすすめコーデ
ドット柄を取り入れたコーデにするだけで、シンプルなコーデを爽やかに見せたり、上品な印象に見せたりできます。ドット柄を使ったおすすめコーデについて紹介していきます。
シンプルなTシャツ×ドット柄羽織でセンスアップ
黒色・ブラックのTシャツに「ポルカ・ドット」のシャツを羽織りとして合わせると、シンプルなTシャツスタイルが一気にオシャレな印象になります。ハードな印象の黒色・ブラックに「ポルカ・ドット」が合わさることで、マイルドさが生まれ、柔らかな印象に仕上げられます。合わせるボトムスは、Tシャツのカラーと同じく、黒色・ブラックや中間色のベージュ系がおすすめです。
ベースとドットのカラーを合わせてモードな印象に
ドット柄を活かしつつ全体をスタイリッシュに仕上げたい時は、ドットのカラーをベースに合わせてみるとまとまりが出て、上品な印象に仕上げられます。例えば黒色・ブラックをベースに灰色・グレーのドットにした場合は、クールで落ち着いた印象に。ボトムスにドットと同色の灰色・グレーや、ベージュなどの中間色を合わせるとモードで上品なコーデを楽しめます。
紺色・ネイビー×白色・ホワイトドットのさわやかコーデ
インナーに白色・ホワイトを使用し、紺色・ネイビーベースの白色・ホワイトのドットTシャツを羽織りとして合わせるのもおすすめです。白色・ホワイトならではのフレッシュさとさわやかさを出しつつ、紺色・ネイビーベースのドット柄シャツで全体を引き締めることでシンプルな服装コーデがランクアップして見せられます。若々しいコーデにしたい時におすすめです。

チェック柄とは
秋になると、ちらほら店頭や通販サイトでも多く見かけるようになるチェック柄は、秋冬のトレンド感が出しやすい柄でおすすめです。伝統的な柄となっているため、性別や年齢など問わず、季節感を楽しみながら取り入れられます。
チェック柄の特徴
チェック柄は縦の縞と横の縞が交わったデザインを指します。縦の縞と横の縞が均等に配置されたタイプや、縦の縞と横の縞の間隔が異なるタイプなどがあります。日本では「格子縞」、「千鳥格子」とも呼ばれ、海外では「Tartan Check」、「plaid」と呼ばれています。
チェック柄の起源
チェック柄の起源は、イギリスやスコットランドの民族衣装として親しまれており、一族の家紋のような意味を持っていました。また、チェック柄というと、バグパイプの奏者がチェック柄のスカート状の衣装を身につけているのを見たことがあるのではないでしょうか。スカート状の衣装を「キルト」と呼んでおり、スコットランドでは改まったシーンで正装として着用されています。サッカーなどのスポーツ大会の時にもスコットの象徴としてサポーターに愛用されている姿を見るのも珍しくありません。
チェック柄の種類
スコットランド発祥やインド発祥のチェック柄など、多数の種類が見られます。順に見ていきましょう。
コートやマフラーの柄で親しみ深い「タータンチェック」
スコットランドにいたケルト人が着用していたことがルーツとされています。タータンチェックの歴史は古く、纏うチェック柄によって居住する地域を示すものでもあったようです。色鮮やかなベースに縦縞と横縞が交差する温かみのある配置デザインが特徴で、コートやマフラーのチェック柄でもお馴染みです。
ひし形が印象的な「アーガイルチェック」
アーガイルチェック柄は、ひし形のモチーフを規則的に配置した柄で、斜めに縞が交差しているデザインが特徴です。「ダイヤ柄」や「そろばん柄」とも呼ばれ、セーターや靴下の柄としても馴染み深いでしょう。
ポップな印象で女性にも人気の「ギンガムチェック」
白色・ホワイトと黒色・ブラックの格子などでお馴染みのギンガムチェックは、メンズシャツやレディースのワンピースなどのデザインに使用されるなど、男女問わず人気のある柄です。どこか懐かしくホッとさせるチェック柄で、爽やかな印象にしやすいチェック柄です。
知的な印象になる「グレンチェック」
渓谷や谷間の意味がある“グレン”の名がついたチェック柄は、スコットランド発祥の柄で、いくつもの細かい縞が交差した繊細なチェック柄が特徴です。クラシカルな雰囲気で品良く見せられるのが魅力です。スーツのジャケットやパンツなどにもよく使用されています。
インド発祥の「チェンナイチェック(マドラスチェック)」
インド南部のベンガル湾に面した都市の名が付くチェンナイチェックは、かつてイギリスの植民地であったことからイギリスの影響を受けつつ独自のチェック柄が生み出されました。カラフルな色彩が特徴で、天然染料を使っていたことから自然な色落ちによるヴィンテージな風合いが出せると人気を呼びました。
チェック柄のおすすめコーデ
ギンガムチェックで春夏のコーデを華やかにしたり、秋冬にアーガイルを取り入れて地味になりがちな冬のコーデのポイントにしたりと、合わせ方次第でいつもの服装もセンスアップさせられます。チェック柄を使ったおすすめコーデについて紹介していきます。
初心者もすぐにできるレイヤードコーデ
チェック柄のシャツをシンプルなTシャツにレイヤードさせることで、簡単にオシャレ感を出せます。チェック柄に使われているカラーとインナーのカラーをリンクさせると統一感が出て、洗練された雰囲気に仕上げられます。
ギンガムチェック×締め色ボトムスの大人夏コーデ
黒色・ブラックや紺色・ネイビーと白色・ホワイトの細かいギンガムチェックに、黒色・ブラックや紺色・ネイビー、臙脂色・ボルドーなどのダークカラーのボトムスを合わせると、ギンガムチェックの爽やかさを活かしつつ、浮くことなく自然にギンガムチェックを取り入れられます。夏場のコーデにおすすめです。
タータンチェックもワントーンコーデでキレイ目に
大胆な格子柄が特徴のタータンチェックも全身のカラートーンを統一させることで、子供っぽくならずキレイ目に仕上げられます。おすすめは、トレンド感を抑えた茶色・ブラウン系のワントーンコーデです。品のあるカジュアルコーデを目指せます。
まとめ
今回、ドットとチェックのメンズのおすすめコーデファッションについてくわしく解説してきましたがどうでしたでしょうか。ドット柄やチェック柄の起源や種類・おすすめのコーデを知ることで、ドット柄やチェック柄をより身近に感じることができたのではないでしょうか。いつも無地ばかり選んでしまう方も、上手にドットやチェックの柄を取り入れて服装コーデの幅を広げてみるといつものコーデをより楽しめるでしょう。今回の記事がコーデの参考になれば幸いです。