ボーダーやストライプの柄は普段のコーデからビジネスコーデまで幅広く取り入れやすい柄として紳士服の通販サイトでも常に人気を集めています。特にブルーとホワイトの爽やかな組み合わせは海を連想させ、夏におすすめの柄となっています。そこで今回は、ボーダーとストライプの違いについてや、それぞれの柄の特徴、種類、着こなしコーデなどについて詳しく解説していきます。
「ボーダー」と「ストライプ」の違いについて
「ボーダー」と「ストライプ」を混同しがちですが、日本では「ボーダー」は横に異なるカラーの配列をした柄を指し、「ストライプ」は異なるカラーの配列を縦にした柄を指します。ちなみに、海外では「ボーダー」と「ストライプ」の分けて呼ぶ習慣はなく、縦縞や横縞を含めた総称を「ストライプ」と称しています。
ボーダー柄とは
では、まずボーダーについて詳しく見ていきましょう。ボーダーというと、マリン柄と称されるように特に夏に良く好まれる柄です。Tシャツやカットソー・ポロシャツなどカジュアルなシーンで多く取り入れられており、いつの時代にも愛される親しみのある柄となっています。
ボーダー柄の特徴
横に縞が入った柄が最大の特徴となっており、ボーダーの幅によって王道カジュアルからキレイ目コーデに合わせやすいのがポイントです。性別や年代に関係なく着回すことができ、爽やかさやこなれ感を出すことができます。
ボーダー柄の起源
ボーダーの起源は、フランス海軍の制服に取り入れられていたことにあると言われています。青色・ブルーと白色・ホワイトの組み合わせが海になじみやすいとの理由から、軍服として採用されたとの説があります。
また、一時は目立つ柄から囚人服として採用されていたこともあったようですが、シンプルなデザインが多い国旗の柄としてボーダー柄が使われるようになると、ボーダーのイメージが上昇し、日常的に取り入れられるようになりました。
ボーダー柄の種類
ボーダーというとシンプルな等間隔の横縞柄が思い浮かぶのではないでしょうか。実は、ボーダー柄にも数種類の柄が存在しています。詳しく見ていきましょう。
基本のボーダー柄「シンプルボーダー」
まず挙げられるのは、異なるカラーの配色が等間隔でデザインされた「シングル」です。ボーダー柄の太さが細いほど、キレイ目のコーデに仕上がります。
人と被りにくい個性的な「ダブルボーダー」
横縞が2列ずつ配置されたデザインの「ダブル」は、一般的なシングルのボーダー柄と異なり、人と被りにくいのがポイントです。個性的なデザインを楽しみたい方におすすめです。
ポップな「ロンドンボーダー」
ラガーシャツにもよく採用されているボーダー柄といえば「ロンドン」です。幅広い横縞がポップで開放的な印象に仕上げられます。
メンズジャケットにも使用されている「オルタネートボーダー」
「オルタネート」は、 “交互”という意味があり、規則的に配置されたオルタートを縦に使用したタイプのものがメンズジャケットなどに多く使用されています。オリジナル性があり、普通のボーダー柄のアイテムと差をつけたい方にもおすすめです。
ボーダー柄のおすすめコーデ
ボーダー柄は、親しみのある服装コーデがしやすく、取り入れ方によってこなれ感やフレッシュな印象をつくりやすいでしょう。ジーンズに合わせた王道コーデ以外にも取り入れやすいおすすめコーデを紹介していきます。
定番コーデと組み合わせて抜け感を出す
ジャケットやトレンチコートなどのアウターの中に白色・ホワイトと青色・ブルーや紺色・ネイビー、茶色・ブラウンなどのシンプルな配色のボーダーをコーデすることで、抜け感を出しやすくします。普段のベーシックなコーデにアクセントを入れたい時におすすめです。
オーバーサイズと合わせてスタイルアップ
白色・ホワイトのボトムスとオーバーサイズのボーダー柄トップスを合わせることで、こなれ感を出せます。トップスにオーバーサイズのボーダー柄を持ってくることで、シンプルながらリラックス感ある装いと体型カバーの両方が叶えられます。ボトムスにストレートラインのパンツなどのスリムなボトムスを合わせることで、スタイルアップも望めます。
アクセントカラーと合わせた遊び心を出したコーデ
ボーダー柄は目を惹くデザインですが、ボーダー柄の配色を白・ホワイトや灰色・グレーなど落ち着いた色味にすることで、華やかな赤色・レッドや鮮やかな青色・ブルーなどのアクセントカラーのジャケットやニットカーディガンと合わせてもケンカせず、遊び心のある上級者のオシャレコーデに仕上げられます。
優し気に見せる同配色コーデ
全身のコーデの色味を統一させることで、バランスのとれたセンスの良い着こなしに仕上げることができます。大切なのは統一させる色味にあり、ボーダー柄の配色を灰色・グレーと白色・ホワイトの配色や、淡い色味の青色・ブルーと白色・ホワイトの配色、緑色・グリーンと白色・ホワイトの配色などのペールトーンの組み合わせを選ぶとまず間違いありません。さらに全身のトーンを統一させることで、オシャレで優し気な印象に仕上げられます。
ストライプ柄とは
ストライプ柄はビジネスシャツやジャケット、パンツなどにも使われるベーシックな柄です。縦縞模様のカラーや縞の太さによってキレイ目コーデやカジュアルコーデに取り入れやすく、ボーダー柄と同じように性別や年齢などに関係なく取り入れやすい柄となっています。
ストライプ柄の特徴
ストライプ柄はボーダー柄に比べてスタイリッシュに見せられるため、大人の着こなしコーデにピッタリです。縦に配列された縞模様が、錯視効果により身体をスッキリ細く見せてくれます。縦縞模様の縞の太さによって、身体の引き締まって見える度合いも異なってくるので、全身をよりスッキリと見せたい方は細いストライプ柄を選ぶと良いでしょう。
ストライプ柄の起源
ストライプ柄の起源ですが、海外ではボーダー柄とストライプ柄は「Stripes」で統一されており、ボーダー柄の起源と同じになります。もともとストライプ柄は、中世時代に社会的信用が低い立場の人が身につける衣装として認識されていましたが、国旗に使用されるようになると一気にトレンド感ある柄として人気が高まりました。
ストライプ柄の種類
ストライプ柄の種類は、縞の幅やカラーの組み合わせや配列などによって数多くの種類があります。順に解説していきます。
伝統的な「ロンドンストライプ」
「ロンドンストライプ」は、ベースと縦縞が同じ太さになるように配置されたデザインで、伝統的な柄としてビジネスシャツにも多く使用されています。
定番デザインの「ペンシルストライプ」
名前のごとく鉛筆で引いたようなストライプが特徴です。縦縞のビジネスシャツの定番デザインとなっています。
TPOを選ばない「ピンストライプ」
針で点線をつけたような非常に細い縦縞が特徴の「ピンストライプ」は、メンズスーツやジャケット、シャツ、パンツまで幅広く使われており、さまざまなシーンで着用しやすいストライプ柄です。
無地感覚で使える「ヘアラインストライプ」
髪の毛を思わせる繊細な縦縞となっており、無地感覚で取り入れられるストライプ柄です。
自由な雰囲気の「オルタネイトストライプ」
“交互に”の意味を持ち、幅やカラーが異なるなどのデザインが、開放感あるデザインで人気です。
印象的な「ボールドストライプ」
太い縦縞が印象的な「ボールドストライプ」は、日よけ傘などのデザインにも使われており、はっきりとさせたい時にマッチするストライプ柄です。
落ち着いた印象になる「ダブルストライプ」
縦縞が規則的に2本並んだ落ち着いた雰囲気が感じられるストライプ柄です。クラシカルなコーデにも似合います。ほかに縦縞が3本並んだ「トリプルストライプ」や、細かい縦縞が幾重にも並んだ「クラスターストライプ」といったストライプ柄もあります。
ストライプ柄のおすすめコーデ
ビジネスシーンに取り入れやすい伝統的なストライプ柄からプライベートで取り入れたいストライプ柄について紹介していきます。
夏にピッタリの白色・ホワイト×青色・ブルーの爽やかコーデ
白色・ホワイト×青色・ブルーのストライプ柄のホリゾンタルやワイドカラーなど横に開いた襟タイプのワイシャツと合わせると、第一ボタンを外した時に抜け感が簡単に出せるのでおすすめです。夏らしい開放感ある着こなしにできます。
画像はテイジンメンズショップ( TEIJIN MEN’S SHOP)の日本製 シアサッカーセットアップジャケット と ワンタックセットアップパンツ ホワイト
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マイルドな抜け感を狙うなら茶色・ブラウン、ベージュ×白色・ホワイトコーデ<
ベージュのようなマイルドなストライプ柄だと、優し気な印象にすることができます。シャープすぎないので抜け感が出しやすく、どの方にも似合う着こなしコーデです。パンツも茶色・ベージュ、ブラウン系のボトムスを選ぶと統一感が出せて落ち着いた雰囲気に仕上げられます。
太め縦ラインで全身やせコーデ
太めの縦縞ストライプ柄をトップスにチョイスすることで、縦のラインを強調し、ほっそりと見せることができます。また、同様にボトムスに縦のストライプを印象的に取り入れると、縦長効果でスッキリできます。濃いカラーをベースにしたストライプアイテムを選ぶことで、さらに引き締め効果を得られるでしょう。ちなみに、全身縦ストライプにするのではなく、トップスかボトムスのどちらかに取り入れると全身のバランスを良く見せられます。
トレンドのペールトーンのパープルを取り入れた上品コーデ
2023年の春夏のトレンドであるパープルを取り入れたストライプコーデもおすすめです。パープル地に白色・ホワイトのストライプ柄を組み合わせたワイシャツは、爽やかさと上品さの両方が叶えられます。ボトムスには、グレーなどとの中間色を持ってくると全身のバランスもとりやすく、カラーシャツに慣れていない方も取り入れやすいでしょう。
クールに決めたい時のモノトーンコーデ
くるぶし丈のストライプ柄のボトムスに黒色・ブラックなどのモノトーントップスを組み合わせると、スタイリッシュな印象に仕上げられます。クールに決めたい時にピッタリのコーデとなっており、結婚式の2次会などのパーティーシーンにもおすすめです。ボトムスのストライプ柄には、灰色・グレーなどの中間色を合わせると、ハードな印象になり過ぎず大人な装いを目指せます。
まとめ
今回、ボーダーとストライプの違いや、メンズのおすすめコーデファッションについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。ボーダーやストライプ柄を取り入れることで、全身をスッキリと見せたり、普段のコーデのスパイスにしたりとコーデに変化をつけることができます。ボーダーやストライプ柄を上手に取り入れてマンネリしがちなコーデを変える参考にできれば幸いです。