シャツにパンツといった服装は、ビジネスシーンでもプライベートシーンでも定番の服装なのでマンネリしがち。ですが、シャツをストライプ柄にチェンジすることで、同じようなコーデもクールな装いにしたりポップな装いにしたりと、組み合わせ次第で雰囲気を簡単に変えられます。そこで今回は、ストライプ柄の種類やイメージ効果、コーデのポイント、ビジネスシーンでの着用、おすすめのコーデについて詳しく解説&紹介していきます。
ストライプってなに?
ストライプ柄は縦シマや横シマなどあって、とても身近です。2色の配色ラインが定番となっており、シャープに見えるなどさまざまな効果があるため流行に関係なく人気。シャツ以外にもスーツなどでも採用される柄です。詳しく見ていきましょう。
ボーダーと混同されやすい
ストライプと言えば、ボーダーという言葉も浮かんできます。ストライプとボーダーの違いについて詳しく知っているでしょうか。
実は、ボーダーとは日本独自の呼び方であって、“横シマ”として捉えられています。よって、アパレルから売り出されているボーダーシャツと言えば、横シマを指しています。
しかし、世界では縦シマでも横シマでも斜めシマでも、“ストライプ”と呼ぶのが一般的。“ボーダー”は、そもそも国境や境界といった区切りを示す言葉であるため、海外でボーダーと言っても横シマという意味では伝わらない可能性が高いでしょう。
縦シマと横シマが王道
ストライプの王道はやはり、縦シマと横シマです。縦シマと横シマと言っても、細いシマ、太いシマ、配色の組み合わせなどによって雰囲気も変わってきます。
ストライプ柄の織り柄と染め柄の違い
ストライプには、縦シマと横シマの2種類があると話しましたが、染めた柄と織物としての柄にも分けられます。
【織柄】
織柄とは、糸の織り方を変えてつくる柄になります。種類としては、ドビー織りやジャガード織り、平織り、綾織り、繻子織り(しゅす織り)などがあります。
光が当たった時にストライプ柄が見えるのは、シャドーストライプと呼ばれており、無地感覚で着られるストライプ柄として幅広い年代からも人気です。
ストライプ柄のほかにも、チェック柄やダイヤ柄、ヘリンボーン柄、バーズアイ柄、シャークスキン柄、幾何学模様などがあります。
ちなみに、ドビー織りやジャガード織りというのは、織り機械の名前から付けられた名前であり、ドビー織りは直線的なデザインを得意とし、ジャガード織りは多くの柄デザインを得意とする違いなどが挙げられます。
【染め柄】
染め柄は、生地を染めてつくった柄です。糸を染めて柄を表現したり、後から生地にプリントしたりと手法はいくつかあるのですが、織り柄と違って鮮やかな発色や自由なデザインに違いがあります。
ストライプの効果
ストライプ柄は、ビジネス時のワイシャツコーデをクールに仕上げたり、全身をスッキリ見せたりする効果があります。ストライプ柄の効果について詳しく見ていきましょう。
着やせ効果
ストライプ柄の効果でまず挙げられるのは、なんと言っても着やせ効果でしょう。縦シマのラインが全身を引き締めて、身長が高くなったような視覚効果に期待ができます。
横の広がりよりも縦に引き締め感ある着こなしを目指せるので、膨張して見えやすいホワイトや暖色系のイエロー、レッドなどを着た場合の着こなしもスッキリさせられるでしょう。
ボリュームが出やすいニットも、畝(うね)のあるリブニットをチョイスすると、縦ラインが強調されてスマートに見せられます。
凛々しい着こなし効果
ラインのアクセントが加わることで、着こなしに変化をつけられます。スタイリッシュさやこなれ感、洗練された雰囲気、メリハリ、爽やかさ、カジュアル感、スタイルアップなど、組み合わせを工夫することで、理想とするイメージに近づけられるでしょう。
レイヤードしやすい
ストライプ柄は、実はレイヤードする時にも使える柄です。単体でそのまま着るのも良いですが、羽織り物としてインナーにオンするのもアリです。シャツの軽やかさでコーデも重くならず、スッキリとして見せられます。春の羽織り物としてはかなりオススメ。
ボトムスのカラーと合わせてシャツを取り入れると、ワントーンで落ち着いたシャツコーデが簡単にキマります。立体感あるオシャレをしたい時にも、ストライプ柄を使ったレイヤードコーデはおすすめです。
アクセントとして取り入れやすい
上下同じカラーでまとめた時に、上下どちらかをストライプ柄にしてみましょう。ストライプ柄をアクセサリー感覚で取り入れるだけで、一気に華やかな印象にしてくれます。こなれ感あるコーデを目指したい時にもピッタリです。太いピッチ(間隔)でインパクトあるストライプ柄の場合なら、インナーとしてアクセント的に取り入れるのがコツです。
今っぽさを出しやすい
ストライプ柄のシャツをフリースのインナーとして取り入れると、今っぽい着こなしに。シャツのスッキリとしたシャープ感に、リラックスして見えるフリース素材の異素材組み合わせが、新鮮なコーデに見せてくれます。
定番カラーがオシャレに見える
定番カラーであるホワイトやブルーのシャツも縦ラインが入ることで、変化をつけやすくなります。スタンダードな装いであるシャツとパンツのコーデも、ストライプの幅やカラーにこだわってコーデしてみましょう。トレンドカラーをストライプのカラーで取り入れると、センスある着こなしに。
ストライプ柄シャツを使ったコーデのポイント
ストライプ柄シャツを使ったコーデのポイントは簡単。まずは、配色を考えてコーデすると失敗しづらくなります。以下のポイントも意識してコーデしてみましょう。
オン&オフでは合わせるアイテムをチェンジする
ストライプ柄は、ビジネスシーンでもプライベートシーンでも使える柄です。2つのシーンでの差を出すには、組み合わせるアイテムを変えることです。
例えば、オンなら足もとは革靴が基本ですが、オフではスニーカーにチェンジするなど、オンとオフで合わせるアイテムを変えてみましょう。アイテムを替えることで、メリハリのあるコーデを目指せます。
着やせ効果を狙うならシックなカラー
着やせ効果を狙うならば、ストライプのカラーはブラックやネイビー、ダークブルーなどを選ぶと良いでしょう。
また、ベースのカラーがホワイトよりもダークカラーである方が、よりタイトな印象になります。ホワイトベースやペールブルーベースなどだと、爽やかで優し気な印象を目指せます。
ストライプ柄シャツはビジネスシーンでマナー違反?
ストライプ柄はビジネスシーンでも使われる柄なので男性・女性に限らず、基本的に着用OKです。では、ビジネスシーンでもどんな時にストライプ柄を着用するとマナー違反となってしまうのでしょうか。確認していきましょう。
面接
面接時はホワイトのドレスシャツが無難です。というのも、日本での面接時はホワイトシャツが定番という認識があるため、ストライプ柄を選ぶのはリスクがあります。
面接官によっては、場に合ったTPOができないのでは?と、判断されるかもしれません。特に、就職活動をする学生であれば、そのリスクを意識してシャツ選びをする必要があるでしょう。
商談
商談時にストライプ柄は絶対的にNGというわけではありません。ただし、ストライプの幅が広くて目立つ、ストライプカラーが目につく、といったストライプ柄は避けるようにしましょう。あくまで知的で真面目な印象に見られるストライプ柄を選びます。
冠婚葬祭
冠婚葬祭は気を付ける必要があります。お葬式はどの場合においても、ホワイトシャツが鉄則です。特に会社関係のお葬式ならば、より厳格なフォーマルを意識した服装が大事になります。間違ってもストライプシャツを着てはいけません。
ちなみに、結婚式の場合であれば、目立ち過ぎないストライプ柄ならOKな場合もあります。カジュアルな結婚式、二次会でのストライプ柄ならば着こなしのアクセントになり、むしろオススメです。
ストライプ柄シャツを着用する際は、新郎よりも目立ち過ぎない上着に馴染むようなストライプ柄シャツを選ぶようにしましょう。スーツであれば、シャドウストライプぐらいが無難でしょう。
格式あるホテルや神社での式の場合は、ホワイトシャツが好ましい場合もありますので、結婚式の会場や出席者の服装などを事前にリサーチしておくと心配いりません。
海外出張
海外ではネクタイの柄は所属を表すといった文化があるため、ネクタイの時は無地や目立たない柄を選ぶのが良いとされています。
ですが、シャツであればストライプ柄を選ぶことに問題はありません。むしろ、海外では無地シャツよりもストライプ柄シャツの方がスタンダードとなっています。

ストライプ柄シャツのおすすめコーデ
いつものシャツコーデもストライプ柄シャツを使って、変化をつけてみましょう。ストライプ柄シャツコーデなら、簡単にこなれ感ある着こなしが叶えられます。
オックスフォード生地ストライプ柄シャツ×ジーンズ
アメリカントラッドの基本であるオックスフォード生地のストライプ柄シャツなら、生地にハリ感があるのでキレイめなカジュアルコーデが目指せます。単体での着用だけでなくTシャツにレイヤードしてもキレイな着こなしに。
ホワイトのTシャツにホワイトベースまたはブルーベースのストライプ柄を組み合わせるだけなので簡単です。ボトムスは、濃いカラーのストレートジーンズもしくはチノパンにすると、スタイルアップして見えます。トレンドを取り入れるなら、太すぎないワイドシルエットのパンツがオススメです。
グレーTシャツ×ホワイトベースストライプ柄
羽織物として使うならば、少し横幅のあるワイドなストライプ柄シャツがオススメです。インナーは春夏ならば、グレーまたはホワイトのシャツ、秋冬ならば同じカラーでもニットなどの生地にチェンジすると季節に応じたコーデになります。
ホワイトベースは顔周りを明るく見せて華やかな印象に。春夏に向けてもピッタリの爽やかな装いができるでしょう。
まとめ
今回、ストライプ柄の種類やイメージ効果、コーデのポイント、ビジネスシーンでの着用、おすすめのコーデについて詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。定番のシャツも柄で印象が変わることから、ストライプ柄シャツを取り入れたコーデはオススメです。柄に慣れていない方でも、さりげないシャドーストライプならば、ビジネスシーンでも使いやすいのでぜひ、取り入れてみることをおすすめします。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。