卒業式のシーズンが近づいています。卒業式はいつものスーツスタイルをもっとシンプルにしたい、少しカジュアルな雰囲気にしたい、と考える方もいるかもしれません。スーツではないカジュアルスタイル、ノーネクタイなどはどこまで許されるのでしょうか。着こなしの幅が広がってきている今、悩む点ではあります。そこで今回は、30〜50代の父親(パパ)に向けた卒園式・卒業式でのスーツの有無、服装スタイル、着こなしのポイント、注意点などについて詳しく解説&紹介をしていきます。
卒園式や卒業式にスーツではなくても良いのか
卒園式や卒業式だとは言っても、なるべくシンプルな服装で参加したい、動きやすく機能的でありたい、という思いからスーツスタイルである必要はあるのか、という疑問が浮かぶかもしれません。卒園式や卒業式でのスタイルについて確認していきましょう。
スーツスタイルもカジュアル傾向
卒園式や卒業式での服装の一般的な服装はスーツスタイルが主流です。ただし、スーツスタイルでも面接や会議の時のようなカッチリとしたスーツスタイルでなければならないのかと言えば、ケースバイケースと言えるでしょう。最近は、ジャケパンスタイルで出席する方も見かけられます。
スーツスタイルでも、動きやすい素材でつくられたスーツやニュアンスカラーのスーツなどがあるので、素材やカラーにこだわってスーツスタイルを選んでみるのもアリでしょう。スーツスタイル=堅苦しいという概念だけではありません。雰囲気に合わせながら上手に選んでみましょう。
幼稚園&学校によってカラーがある
スーツスタイルが求められるかどうかについては事前の調査が必須です。というのも、卒園式・卒業式での服装の傾向などは幼稚園や小学校などのカラーによってかなり異なります。有名私立幼稚園や私立学校では、保護者の引率時にすべき服装規定などが決まっているところもあるようです。服装規定があるならば、卒園式ではきちんとしたスーツスタイルが求められるでしょう。
幼稚園や学校の理念をHPや説明会、資料、SNS、知り合いの方の体験話などから調査しておくと、焦らずに卒園式や卒業式の服装の対応がしやすくなります。
迷うならスーツスタイルだと心配いらない
事前に忙しくて調査できなかったという場合や、迷った時はスタンダードなスーツにネクタイというスタイルが無難です。定番のスーツならば、素材やカラーでも大きく失敗するリスクは少ないでしょう。
30代・40代・50代父親(パパ)の卒園式&卒業式スタイルとは
卒園式や卒業式の準備が本格化する前に、30代・40代・50代の父親(パパ)に向けて、なにが大切になるのかを説明していきます。
基本はきちんとして見えること
卒園式や卒業式は卒業するにあたり、成長を実感したり卒業証書を授与されたりする場であることから服装もきちんとして見えることがポイントです。
カジュアルな雰囲気を取り入れたジャケパンスタイルを選んだとしても、ジャケットはネイビーを選んで誠実できちんとした雰囲気になるようにしましょう。
また、素材もツヤがあり過ぎる華やかなものではなく、控えめな方が好ましいです。首元の露出部分も少なくしましょう。
体型カバーして楽ちんなスタイルも大切
スーツはもともと体型をキレイに見せられるようにデザインされています。体型に合ったスーツを選ぶことで、よりスッキリとして全身を見せやすくなります。
年齢を重ねると体型も変化しやすいですから、卒園式や卒業式の機会にスーツのサイズを見直してみるのも良いかもしれません。また、素材も合わせて考慮して選ぶと、快適に過ごしやすくなります。
母親の服装と合わせてみる
女性は、スーツスタイルのほかにもワンピースなどエレガントなテイストのコーディネートを選ぶ場合があるでしょう。
ワンピースと父親のスーツスタイルとでは一見、共通性が無いように見えるかもしれませんが、カラーや柄などでどこかテイストを合わせると、並んだ時に統一性が出てセンスアップして見えます。撮影をした時もまとまり感が出て、ステキな思い出の1枚として残るのではないでしょうか。
30代・40代・50代父親(パパ)の卒園式&卒業式のファッションのポイント
次に、具体的に30代・40代・50代の父親(パパ)に向けておすすめするファッションのポイントについて解説します。
襟付きスタイル
襟ありだとカッチリし過ぎるかもしれないと思うかもしれません。主役は子どもだしと、油断して襟無しのインナーを選ぶと、ラフ過ぎて目立ってしまうことも。よって、襟付きのスタイルである方が首元をきちんとして見せられるのでおすすめです。
首元は視界に入りやすい部分ですので、襟があることで首元のラインがキレイに見せやすくなります。スーツ、ジャケパン、セットアップを選ぶ時には襟のあるシャツを選ぶようにしましょう。
ネクタイ
ネクタイも同様に首回りをきちんとして見せてくれるアイテムです。シャツだけではなく、ネクタイも活用するようにしましょう。
ネクタイのカラーは、グレーやシルバー、ネイビーなどの定番カラーだと浮き過ぎずに使いやすくなりおすすめです。卒園式や卒業式以外のシーンでも、使い回しやすいカラーになります。
ポケットチーフ
ポケットチーフがあると胸元が華やかになります。きちんとしたフォーマル感がありつつ立体的な装飾が加わることで、華やかさが出しやすいでしょう。
胸元からチラリと控えめにポケットチーフが見える「TVホールド」(TVフォールドとも呼ばれる)という折り方は、シンプルで誰にでも合うポケットチーフの使い方となりおすすめです。ビジネスシーンにも使われるポケットチーフの折り方ですので、取り入れてみてはいかがでしょうか。ホワイトベースがおすすめです。
靴
卒園式や卒業式では、ダークカラーで落ち着きあるスタイルが基本ですので、シューズもブラックを選びましょう。素材は革だと上品なツヤで大人の紳士らしい雰囲気になります。
つま先にラインが入ったストレートチップのデザインは、シューズにシワが付きにくいので卒園式や卒業式といったきちんとした場の足元にはピッタリです。足元をキレイに保ちやすくなります。
ニットは馴染むカラー
卒園式や卒業式シーズンは地域によって異なりますが、まだ寒さが残る時期です。しっかりと防寒して臨みましょう。
スーツの中にセーターやベストなど着こんでも良いのですが、スリーピーススタイルを選ぶと、一気にスタイリッシュでクールな雰囲気に。胴回りにスーツ地のベストが加わることで体型補正にも期待ができます。
卒園式&卒業式で気を付けたい服装
ここで卒園式や卒業式で避けるべき気を付けたい服装について説明します。上記に触れた部分もありますが、再度チェックしてみましょう。
ノーネクタイ
ネクタイは、付けた方が良いでしょう。基本はスーツスタイルで卒園式や卒業式に臨む方が無難です。セットアップにシャツというカジュアルスタイルで臨む方もいるかもしれませんが、ネクタイがあればよりきちんと感が増します。自分がしたい服装をする場ではなくお子さんのためのセレモニーであることを意識しましょう。
素足
足元はビジネススタイルと同じように靴下+革靴がおすすめです。よって、素足にローファーのような足元はラフ過ぎる印象になるのでNGです。セレモニースタイルでは、場をわきまえた品よくまとめたスタイルの方が断然クールです。
普段着感あるファッション
スウェットで出席する方はさすがにいないでしょうが、最近はスポーツアイテムを組み合わせたスタイルが流行りなので、うっかり卒園式や卒業式でしてしまいたくなるかもしれません。
スウェット素材のキレイめパンツも出ていますが、やはりセレモニースタイルの素材としてはカジュアル過ぎる傾向になるので避けましょう。

卒業式や卒園式でのNG
大人であれば常識を踏まえた言動をするべきです。服装以外で注意するべき点についても触れておきます。
子どもより目立つ服装
子どもより目立つ服装は、子どものための服装ではなく自分のための服装です。写真などに残るからこそ、のちのち家族で見返した時にステキな思い出に残るようにしましょう。卒園式・卒業式では、基本的にダークカラーできちんとした服装がふさわしい服装です。
場をわきまえない言動
卒園式や卒業式の立て看板の前で写真を撮ろうとして大きな声で子どもを呼ぶ、これはスマートではありません。気持ちは分かりますが、卒園式や卒業式は感謝を表す場でもあるので、雰囲気にそぐわない言動は大人としては恥ずかしい姿として映ってしまうことも。
主役である子どもも保護者も卒園・卒業を一緒に祝える服装と言動で、おめでたい日を過ごせるようにしましょう。
まとめ
今回、30〜50代の父親(パパ)に向けた卒園式・卒業式でのスーツの有無、服装スタイル、着こなしのポイント、注意点などについて詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。卒園式・卒業式ではどんな服装が好ましいのかを知ることで、カジュアルに見えやすい服装も気を付けてコーディネートしやすくなったのではないでしょうか。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。