「ビジネスコート」というと、つまりそれはスーツスタイルに合うアウターである、ということになります。メンズ40代、50代、60代にとってビジネスコート選びは無難で落ち着いたカラーであればなんでも良いのでしょうか?いえ、そんなことはありません。カラーによって軽やかさや若々しさなどが変わりますし、質感によってメンズの着こなしもできるのですから選び方も大切です。そこで今回は、スーツに合うビジネスコートの選び方のポイントや合わせ方、年代別のビジネスコートのスタイリング提案など詳しく解説&紹介をしていきます。
メンズのビジネスコートの選び方
さらりと大人っぽく着こなしやすいビジネスコートは、仕事のモチベーションアップにも影響するかもしれません。煩わしくなく快適な着心地であれば、気持ち良く仕事に取り組みやすくなるでしょう。以下でビジネスコートの重要になる点について説明します。
バランス感
まずはバランス感です。ビジネスコートは、腰回りをソフトにカバーできるお尻よりも長い丈が基本です。お尻のシルエットが出るショート丈は、カジュアルになり過ぎるのでビジネスシーンにはあまり向きません。
また、あまりにもロング過ぎる丈は動きづらく、見た目も野暮ったく見えてしまうため、ビジネスコートに適していません。身長によって合う丈は変わりますが、膝より少し長いか少し上ぐらいを目安とすると良いでしょう。
質感
質感も大事です。ビジネスコートにはウール素材のほかにもカシミヤ、アルパカ、キャメル、アンゴラといった動物繊維やナイロンやポリエステルなどの化学繊維など多様な素材が使われています。
生地の素材によって質感は変わり、イメージにも影響します。最近は異種素材のミックスなどさせた着こなしも人気ですが、ビジネスコートとなるとあくまでスーツに合うコートを意識しましょう。シャカシャカした素材ではなく、なめらかでゴワつきの無いタイプがビジネスシーンにはマッチします。
メンズのビジネスコートはなにを意識して選ぶと良いか
メンズはビジネスコートを選ぶにあたってなにを意識すべきか、ポイントになる点を説明していきます。
品格
大人紳士と言われる世代は、20代のフレッシュさとは異なる大人の余裕が武器になる世代でもあります。余裕があるように見せるのに必要なのは、品格を重んじることにあります。
例えば、取引先の方に対して失礼のない服装に整えるのも大人紳士の気品につながります。きちんとした服装は相手の方のためであり、自分自身のためでもあります。コートはどうせ室内では脱いでしまうからとビジネスコートを適当に選ぶのではなく、見られることを意識したビジネスコート選びをしましょう。
清潔感
清潔感はどの世代でも大切なキーワード。基本中の基本です。大人紳士は気を付けていても代謝が落ちて体型もゆるみがちな世代ですから、清潔感を特に意識するだけできちんとした印象に見えやすくなります。
ビジネスコートのシルエットもキレイめなラインを選ぶと清潔感につながります。ヨレっとした素材やシワがあれば清潔感があるようには見えません。シルエットだけでなく素材を気にして選ぶようにすると良いでしょう。
お洒落感
もう1つ、メンズのビジネスコートを選ぶにあたって意識したいのは、「お洒落感」です。細めのシルエットやゆったり過ぎるシルエットは間違った選び方をしてしまうと、若作りしているように見えたり、モッサリとして冴えない印象に見えたりしがちです。ぜひ、大人紳士の世代は全身のシルエットにこだわったビジネスコート選びをしましょう。
お洒落感を出すには、ビジネスコートに合わせてインナーやネクタイのほか、ベルトや時計、靴、カバン、手袋、マフラーなどの小物を組み合わせるのも有効です。組み合わせた時のイメージをしながらビジネスコートを選ぶと、より良いビジネスコート選びがしやすくなります。
ビジネスコートもシーンに合わせて選ぶとオシャレ

ビジネスコートもシーンや業界によって着こなしや選び方が変わるでしょう。自分らしさを出しつつ自身を格上げできるようなビジネスコート選びを心がけます。
きっちりビジネス
面談や交渉などのきちんと感が求められる時や金融業界など着実で真面目さが大切なイメージとなる業界ならば、グレーやブラックなどのモノトーンまたはネイビーなどのダークなカラートーンを選びましょう。柄は無しで、目立たない細かいものがベストです。スーツスタイルに合う王道なので、ビジネスコート選びに迷ったら落ち着いたモノトーンカラーを選ぶと良いでしょう。
ビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルでもOKな社内での作業または、IT業界、アパレル、マスコミ、広告代理店、商社、クリエイティブ系などの比較的服装が自由な業界ならば、カラーやシルエット、柄などを選択できると幅も広がります。
明るい印象になるベージュカラーやゆったりして着やすいドロップオフシルエットなども取り入れやすいでしょう。ビジネスコートで明るいカラーを選んだならば、スーツはネイビーなどの落ち着いたカラーで抑えるなど、バランスを考えると、上手なビジネスカジュアルスタイルを目指せます。

メンズ年代別ビジネスコートおすすめコーデ
メンズ40代、50代、60代の年代別ビジネスコートのコーデについて紹介します。ビジネスだけでなくカジュアルにも使える着こなしもあるのでぜひ、チェックしてみて下さい。 年代別に、上質さだけでなくプラスアルファで取り入れた方が好ましいポイントや気を付けた方が良いポイントがあるので、それぞれを意識して年代にマッチしたコーデを楽しみましょう。
40代メンズにおすすめのビジネスコート
40代はきちんと感と若々しさのバランスがポイント。20代や30代で愛用していたコートをそのまま着続けるのではなく、40代の魅力を活かした健康的な着こなしが大事です。ほんのりトレンドのシルエットをビジネスコートでも取り入れると、お洒落感が増します。
メンズ40代の秋コーデ
40代のビジネスコートの秋コーデは、シャツにネクタイというようなシンプルな装いに素材の良さを活かしたライトな色味のトレンチコートやステンカラーコート、チェスターコート、ジャケットを取り入れるのもおすすめです。
スタイリッシュにしやすいブラックなどのカラーを選びがちだった方もソフトな色味を徐々に取り入れると、年代に応じた柔らかい印象に。袖のラインは少し膨らんだラインだと今っぽさを感じるシルエットになります。
メンズ40代の冬コーデ
40代のビジネスコートの冬コーデは、暗くなりがちな全体のトーンを秋コーデのように軽さが出るような色選びをするのがコツ。ビジネスコートと一緒にインナーにジレ、ベスト、セーター、カーディガン、マフラーなどを工夫して取り入れるとアイテムを活かしたオシャレな装いに。
50代メンズにおすすめのビジネスコート
50代はベテラン感が出てくるので、シルエットや質感をより意識したビジネスコートを選ぶと良いでしょう。キレイめのシルエットでスタイルアップを図ります。ベストなどを取り入れたレイヤードコーデで体型を自然にキレイに見せるのもコツです。
メンズ50代の秋コーデ
50代のビジネスコートの秋コーデは、肌のカラーがキレイに見えるカラーを選ぶとくすみがちな顔色も映えて◎。肌馴染みが良くなるので、全体のスタイリングも品を感じるコーデにしやすくなります。
メンズ50代の冬コーデ
50代のビジネスコートの冬コーデは、しっかりと暖かさもキープしつつ品のあるハイクオリティ素材がおすすめです。カシミヤやアルパカなどのあったか高級素材やツイードなどの素材を取り入れたビジネスコートで、贅沢な着こなしやクラシカルな着こなしを目指しましょう。ちなみにクラシカルな装いにするならば、マットな質感の生地がおすすめです。
60代メンズにおすすめのビジネスコート
60代は上質感であることはもちろん、着ていて楽であることを意識してコーデします。いくらオシャレに見えても、着ていて重みを感じ過ぎるビジネスコートでは、すぐに疲れてしまいます。品格を感じるようなビジネスコートを選びましょう。
メンズ60代の秋コーデ
60代のビジネスコートの秋コーデは、シンプルなシルエットで年齢を重ねた肌をふんわりカバーできるビジネスコートが理想。肌のハリ感が減る分、ビジネスコートはハリ感のあるものを選び全身のスタイルアップを目指しましょう。トレンチコートは、年代を問わずにハリ感のある着こなしを叶えてくれます。
メンズ60代の冬コーデ
60代のビジネスコートの冬コーデは、生地が重くなり過ぎず快適に動けるキルティングコートやステンカラーコート、チェスターコートなどがおすすめです。特にキルティングコートは軽くかさばりにくいので年代問わず人気。お尻が隠れる丈で体型カバーをしながら暖かさもキープできます。カラーは顔周りが明るく見えるライトカラーがおすすめです。
まとめ
今回、スーツに合うビジネスコートの選び方のポイントや合わせ方、年代別のビジネスコートのスタイリング提案など詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。ビジネスコートと言えど、カッチリし過ぎずラクに着られる着心地や小物やカラーでお洒落感のある着こなしを楽しむのも大切。メンズのキレイめビジネスコートコーデは、大胆ではなく、ほんのちょっとの工夫でスタイリッシュさを出すようにしましょう。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。