コットンはコットンでも、高級な着心地の良いコットンを選びたいと願う方にトーマスメイソン社のシャツ生地はおすすめです。長い歴史を持つ老舗シャツメーカーのシャツは、スーツスタイルの定番であるホワイトシャツもパリッとハリ感のある生地にすることができ、大人っぽく洗練された紳士の装いを目指せます。そこで今回は、トーマスメイソンの歴史や生地の特徴、魅力、着こなしコーデなどについて詳しく解説&紹介をしていきます。
トーマスメイソン(thomas mason)とは?
“極上のなめらかさで、一度袖を通したらやみつきになる”。そんなシャツをつくるトーマスメイソンとはなにかについて詳しく解説します。
イギリスのシャツ生地メーカー
トーマスメイソンは、イギリスのシャツ生地メーカーです。英国王室のご用達ブランドとしても知られており、ハイクオリティでトレンド感にも敏感な面を持つので、世界中の高級シャツを愛する人から支持されています。
実用性が高い
シャツに使用する糸の太さを工夫することで、ハリ感としなやかさを兼ね備えたシャツ生地を生み出します。手入れの良さなどから毎日のドレスシャツとしても使いやすく、実用度の高いシャツとしても人気です。イギリス発祥ならではのトラディショナルな面が、ビジネスシーンにマッチします。
ストライプ柄や色など豊富
時代にマッチしたテイストや顧客の要望などからシャツをつくり上げることで、非常に多くの生地種類があります。コットンだけでも数種類あり、それぞれの違った特性を楽しむことができるでしょう。
シャツのベースとなる色とストライプ部分の色が同じ間隔で配置された「ロンドンストライプ」はトーマスメイソンを代表するシャツとして有名です。コットン100%やリネンなどの素材としての種類、ストライプ柄やチェック柄といった柄の種類、色展開など種類が豊富です。
トーマスメイソン(thomas mason)の歴史
つぎにトーマスメイソンの歴史について見ていきましょう。
イギリス発祥
トーマスメイソンは、1796年にイギリス北西部にあるランカシャー州で創業されました。イギリス北西部は羊が多く生息しており、産業革命もコットンの紡績産業から始まったのは良く知られる事実です。羊毛を海外に盛んに輸出することで、当時のイギリス財政が支えられたといいます。創業から現在に至るまで230年近くが経過しており、いかに長い歴史を持つかが分かるでしょう。
現在はイタリアブランドの傘下
創業はイギリスでしたが、1991年になると世界三大生地メーカーが集まるイタリアのアルビノにあるアルビニ(Albini)社によって買収されます。
イタリアらしい鮮やかな発色や素材、肌ざわりなどが融合された新たな魅力あるブランドとして生まれ変わりました。
シルバーラインの誕生
1992年になると、100番手と120番手を使ったコレクションが誕生します。ちなみに、番手とは紡績した糸の太さを表し、一定の重さに対してどのくらいの長さの糸がつくれるかということを示しています。番手の数が大きいほど糸は細くなります。
80番手ほどを使用した一般的なドレスシャツよりも細い100番手と120番手を使用しており、ツヤ感のある質感が魅力となる生地です。シワになりにくく扱いやすい点から実用性の高い生地としても人気です。
ゴールドラインの誕生
ゴールドラインは1996年に誕生した生地で、シルバーラインよりもさらに細い140番手から170番手を使用した生地になります。番手の数が大きくなることで、しなやかさがアップしツヤ感のある生地となります。ビジネスよりもフォーマル用シャツとして使われることが多いでしょう。
トーマスメイソン(thomas mason)の生地特徴
ここからはトーマスメイソンの生地の特徴について具体的に説明していきます。
エジプト綿使用
エジプト綿はコットンの中でもナイル川の肥沃な土壌で育った分、長い繊維の綿が育ちます。超長綿は糸のつなぎ目が少なく丈夫で毛羽立ちが少ないのが特徴です。そのエジプト綿の中でもトーマスメイソンでは、エジプト綿の最高糸である「ギザ45」や「ギザ87」を使用してシャツ生地を製作しています。そういった点からもトーマスメイソンのシャツは高品質だと呼ばれるのです。
細番手使用
前述したようにシルバーラインやゴールドラインの細番手を使用したシャツ生地は、ビジネスからフォーマルまでそれぞれのシーンに合ったセレクトが可能です。
コットンは素朴な印象があるかもしれませんが、最高クオリティである細番手を使用したシャツ生地は、シルクにも匹敵するとてもなめらかで極上の着心地を得られます。
双糸主体
細番手を使用している分、強度を上げるために単糸ではなく、2つの糸を撚り合わせて1本の糸にした双糸という糸を主体にしています。
撚り合わせることで生地を織り上げた時に均等な折り具合となるほか、ハリ感やコシのある生地になるのが特徴です。肌ざわりは細番手を使用していることで、なめらかな質感となっています。
トーマスメイソン(thomas mason)の魅力
トーマスメイソンの魅力について整理してみましょう。
最高級糸使用で上質感あり
世界最高峰とも言えるクオリティの糸を厳選して使用することで、上質な質感ある生地になります。イギリスの伝統性とイタリアのトレンド性を併せ持ったバランス感の良いシャツ生地を生み出すことができます。
身体に馴染む
ハリ感があるのに身体に馴染むというのは細番手の双糸だからこそと言えるでしょう。ちなみに双糸だと、ホワイトシャツも透けにくくなるという特徴があります。
そのため、ホワイトシャツを1枚でサラリと着たい場合にとても便利。下着のラインも見えにくくなるので、スタイリッシュな着こなしがしやすくなり快適です。
どのスーツにも合わせやすい
トーマスメイソン社のシャツには多数の色や柄があるのが魅力です。定番のストライプからチェックはもちろん、個性的な花柄などもあります。
数多くのカラーや柄があることで、どんなスーツスタイルにも合わせやすいのが魅力の1つになるでしょう。スーツのインナーとしても美しく、シャツ単体として着ても美しいのはトーマスメイソンだからこそかもしれません。

トーマスメイソン(thomas mason)の着こなしコーデ
ビジネスシーンからフォーマルまでシーンに合った着こなしを目指せるトーマスメイソンシャツ。今回のコーデは、主にビジネスシーンで使える着こなしを紹介します。
コットン100%グレーストライプシャツ×ブラックスラックス
コットン100%グレーストライプシャツとブラックスラックスの組み合わせコーデは、100番手の糸を使うことでエジプト綿のしなやかさを生かすシンプルなシャツコーデです。
首回りはセミワイドカラーなので、首元をスッキリとさせるビジネスシーンに使いやすいシルエット。コットンであってもシルキーな見た目で、上質感あるスタイルを目指せます。
コットン100%ブルーストライプシャツ×ネイビースラックス
コットン100%ブルーストライプシャツとネイビースラックスの組み合わせは、トーマスメイソンの代表格でもあるロンドンストライプを取り入れたスタイルであり、スッキリとした印象が得られます。
ボトムスを同系色にすることで、全体的に統一感あるコーデにすることができるのもこのコーデのポイントです。ボトムスの色は濃いトーンを選ぶと、Iラインを強調したスラリとしたスタイルを目指せます。
コットン100%無地ホワイトシャツ×チェックスラックス
コットン100%無地ホワイトシャツとチェックスラックスの組み合わせは、トーマスメイソン生地の質の良さを表現できるコーデの1つ。
適度な厚みで透け感なくスッキリと着られるのが魅力です。トップスがホワイトでシンプルな分、ボトムスはチェックのトラディショナルなトラッドスラックスをチョイスしましょう。トップスとボトムスのどちらの魅力も活かしたコーデを目指せます。
まとめ
今回、トーマスメイソンの歴史や生地の特徴、魅力、着こなしコーデなどについて詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。世界でも最高級の糸を使ったトーマスメイソンのシャツ生地は、シンプルな着こなしが簡単に決まる優秀なアイテムです。ビジネスからフォーマルまでシーンに合う高品質のシャツをぜひ持っておきたいという方に、トーマスメイソンのシャツ生地はおすすめとなっています。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。