ハンカチをきちんと持ち歩いていますか?ハンカチは紳士にとっても必須アイテム。ハンカチは、手を洗った後に使用するだけでなく、汗を拭いたり、物を無くさないように包んだりと多様なことに使えるアイテムです。ですから、ハンカチ選びもおしゃれに見える選び方をぜひしたいものですね。ちなみに、ハンカチはプレゼントとしても人気。ですが、ハンカチをプレゼントする時にはちょっとした注意が必要です。そこで今回は、メンズのハンカチの選び方やマナーなどについて詳しく解説&紹介していきます。
ハンカチを持つ必要性とは?
ハンカチを持つ必要性について具体的に理由を挙げてみましょう。ハンカチをつい忘れてしまいがちな方も、ハンカチの必要性を知れば忘れにくくなるかもしれません。
清潔性
手を洗った後、まさか自然乾燥などしていませんよね?手を洗う場所は主にトイレが多いと思いますが、トイレにはハンドドライヤーやペーパータオルが設置されているからいいではないか、とハンカチを持たずにいると、それらが用意されていない場合に少し困ったことになります。
自然乾燥でいいやと、手を降って水気を飛ばすのはまわりの方にも迷惑になりますし、スーツに水が跳ねれば、シミやシワなどの原因にもつながります。そういった点でもハンカチを用意しておく方が良いと言えます。
スマートに見える
ハンカチは小さなアイテムですが、きちんと持ち歩いていることで、細かいところまで気を使っているとまわりの人からは見られやすくなります。特に女性は男性よりもよく気付く方が多いですから、ハンカチを用意している方が印象も悪くなることはないでしょう。
ちなみに、ハンカチをスマートに持ち歩くためには、基本的にはカバンにしまっておくのがベスト。ですが、ヒップポケットに入れて持ち歩く方が利便性は高くなります。ラインに響かないような素材がおすすめです。
おしゃれのアクセントになる
ハンカチの色や柄を工夫することで、コーディネートのアクセントになります。小さい部分だからこそ、少し遊びを入れたデザインも取り入れやすくもなり、コーデに合わせたハンカチ選びもしやすくなります。ハンカチの柄や色と、ネクタイや靴下をそろえるオシャレ上級者テクなどもおすすめです。
ポケットチーフにも使える
また、ハンカチは種類によってポケットチーフとして使用することも可能です。ポケットチーフはおしゃれ目的で使用するものですから、素材もツヤ感のあるものを選ぶとポケットチーフとしても使いやすくなります。タオル地や派手過ぎる色や柄、大きすぎる形などは避けましょう。
メンズにおすすめのハンカチの選び方
メンズハンカチと言うと、ブルーやネイビーといった落ち着いた色が思い浮かぶかもしれません。実際そのようなハンカチは多く見られます。ここではハンカチの種類や相場、素材などについて紹介します。
価格
まずは価格ですが、100〜5,000円ほどまでさまざまです。ハンカチは安いものだと100円ショップでも売られていますから、こだわりがなければリーズナブルなハンカチを購入しても良いかもしれません。
ただ、ビジネスシーンでもきちんと感があって使いやすいハンカチの相場としては1,000〜3,000円あたりが目安となります。この価格帯であれば、吸水性や速乾性、肌ざわりなどの快適性を備えたハンカチを手に入れることができるでしょう。ブランドハンカチの場合は、ブランドによって4,000円〜数万円と幅広い価格の開きがあります。
どのあたりの価格のハンカチを選ぶかは、職場の雰囲気を第一に考えながら、スーツのクオリティなどに合わせる必要があるでしょう。
デザイン
シンプルな柄であればストライプやチェック、ドットなどが挙げられます。ただし、ブランドによってはもっと自由な柄も多く、ダマスクやペイズリー、ボタニカル、カモフラ、ノルディック、ヘリンボーン、アーガイル、ギンガム、ハウンドトゥースなども見られるでしょう。
ビジネスシーンで使いやすいのは、王道のストライプやチェック、ドットあたりが妥当です。柄ではありませんが、名前を刺繍として入れたハンカチも素敵です。こなれ感が出せます。
素材
ビジネスシーンのスタンダードなハンカチ素材としては、やはりコットンでしょう。コットンは通気性や吸湿性に優れ、季節関係なく使えるので優秀です。また、ビジネスシーンだけでなくプライベートシーンでも使えるのもポイント。
ヒップポケットにしまっても表にラインが響きにくいのも良い点です。ただし、洗濯した後はシワができやすいので、アイロン掛けが必要になる場合が多いでしょう。
コットンよりもきちんと感を出したい場合はシルク素材などもおすすめです。こちらはポケットチーフとしても使いやすくなります。
そして、夏場などハンカチを良く使う季節ならばリネンもおすすめです。シワになりやすい点はありますが、コットンに比べてかなり速く乾くので、びしょびしょになったハンカチを使う不快感を防げます。
乾きやすいという点ではマイクロファイバーもおすすめですが、カジュアル感が出るのでシーンを選ぶ必要があります。
ブランド
ブランドハンカチは、持っているだけでオシャレに見せやすいアイテムです。素材や柄、色などデザイン性が高い分、アクセントとして使うとオシャレ見せしやすいでしょう。ただし、ブランド力に安心してくしゃくしゃになっていたりすれば、せっかくのブランド力を活かせません。ブランドだから多少、くしゃくしゃでもいいや、ではなく他の人からどう映るのかを意識するのが大切です。
メンズのハンカチマナー
メンズがハンカチを持つ場合に気を付けたい点をまとめました。
ビジネスならばコットン素材が◎
ビジネスならば、やはりコットン素材が無難です。カジュアルになり過ぎず、実用性も高いので使いやすいでしょう。ハンカチの種類としても多く、好みの柄や色を選びやすいのもポイント。タオル地はカジュアルなのであまり適しません。
コットンハンカチのアイロン掛けをする時は、ハンカチの裏側からしましょう。アイロンを動かす関係から、横方向には布地が伸びにくい方を置くと、生地が伸びづらくなります。霧吹きを使って全体を湿らせてから、手で引っ張り端部分からアイロンしていくと、キレイに仕上がります。
広げずに使用
広げた方がハンカチは確かに使いやすいでしょう。しかし、見た目的にはあまりスマートではないのが現状です。もし、映画やドラマで登場人物がハンカチを広げて手を拭いていたら、なんとなくスマートな行動に見えないのが想像できるのではないでしょうか。
しかも、広げて拭くとしまう時はたたむ工程が必要になります。布地に水分を含ませるような拭き方だと、美しく見えます。特に夏場に、汗を拭こうとハンカチを広げてゴシゴシ使用するのは、見栄え的にも肌への負担的にもNGです。
プレゼント時の注意
ハンカチのプレゼントには注意が必要です。とも言うのも、ハンカチは水分を吸わせる役目があるため、“涙”→“別れ”といったものを連想させてしまうと言われています。父の日やバレンタイン、クリスマスプレゼントなど、身内からのプレゼントであるならばあまり関係ないかもしれませんが、それ以外の方が贈るプレゼントとしては考えた方が良いでしょう。

シーン別メンズにおすすめのハンカチ
ハンカチもシーンに分けて使い分けると、TPOを意識した着こなしを心掛けている人、オシャレな人といった評価につなげやすくなるでしょう。
ビジネス
ビジネスシーンでは、仕事を通して会う方は立場もそれぞれであり、若い方からベテランの方まで幅広い年代の方と接する機会となります。ですから、ハンカチもきちんと感があることが大切です。紳士的に見える落ち着いた色や柄がマストです。
おすすめの色はネイビー、グレー、ホワイト、ブルーなどのクールなベーシックカラーが良いでしょう。スーツの色にマッチして上手に馴染ませられます。
カジュアル
カジュアルも仕事でも使えるようなキレイめカジュアルと、そうでない場合に分けられます。キレイめカジュアルならば、色はクールなベーシックカラーにしてチェックやドットなどで変化を持たせるとカジュアル感が適度に出るので、全体のコーディネートが硬くなり過ぎずバランスの良いスタイルにしやすいでしょう。
プライベートの完全なカジュアルスタイルならば、タオルハンカチやアクセントとなる派手めな柄や色もアリです。プライベートだからこそ楽しめる柄や色に挑戦してみてはいかがでしょうか。
冠婚葬祭
冠婚葬祭では色や柄に気を付けましょう。お葬式であればホワイトかブラックを選びます。ツヤがある素材ではなく、マットな質感の派手ではない布地にしましょう。コットンもしくはリネン、ツヤを抑えたポリエステルがおすすめです。
結婚式では、明るい色を選びます。ホワイト、シルバー、ペールブルーやペールピンクなどの淡い色が良いでしょう。通常、新郎&新婦の衣装の色と被るのでホワイトはダメと言われますが、ハンカチの場合は問題ありません。
まとめ
今回、メンズのハンカチの選び方やマナーなどについて詳しく解説&紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。ハンカチは清潔を保つという目的のほかにも、小さい面積のアイテムだからこそできるオシャレもあります。細かいところまでこだわりを持ってアイテムを選ぶことで、日々のスーツコーデもより楽しみやすくなるのではないでしょうか。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。