トートバッグの中でもビジネスに向いている素材と言えば、“レザー”が挙げられます。トートバッグと言うとカジュアルな印象があるかもしれませんが、レザー素材を選べば革ならではのなめらかな質感で大人メンズの装いを格上げすることも叶えられます。また、サイズも豊富なので、何かと便利使いできるのもポイント。そこで今回は、レザートートバッグの取り入れ方やどんなタイプがより使いやすいか、素材の種類、年代別のおすすめレザートートバッグコーデなどについて詳しく解説&紹介をしていきます。
レザートートバッグはビジネスにおすすめなのか?
レザートートバッグは使いやすさからさまざまなブランドから売り出されています。このことから、いかにレザートートバッグが人気があるのかが分かるでしょう。もちろん、ビジネスシーンにも取り入れられます。下記にて、ビジネスシーンにレザートートバッグを取り入れるべき理由について説明していきます。
収納力があって使いやすい
シンプルな作りだからこそ、収納力のあるデザインが多いのがトートバッグの良いところです。A4サイズ対応ならば書類や資料本、小さめなノートパソコン、手帳、折りたたみ傘などビジネスに必要な物が収納しやすくなります。ちなみに、サイズに迷ったらとりあえずA4サイズを選べば問題なく使えるでしょう。
デザインが豊富でスーツスタイルに合わせやすい
あまり収納性が必要ないと言う方も、小さめサイズから大きめサイズまでサイズやデザインが豊富なので、体型や目的、利用シーンに合わせて選べます。横に広いタイプ、縦に長いタイプなど好みやスーツに合わせて選んでみましょう。
また、トートバッグというと、上部の開口部が開いているイメージがあるかもしれませんが、上部の開口部にファスナー付きのタイプもあるので、中身が丸見えにならずきちんと印象にすることが可能です。ファスナーが付くことで、レザートートバッグのシルエットもキレイに維持しやすくなります。
ビジネスやカジュアルどちらもOK
トートバッグの良いところはビジネスでもカジュアルでも使いやすいという点です。レザー素材であればよりビジネスシーンに取り入れやすく、カジュアルシーンであればキレイめなスタイルにまとめやすくなります。
また、レザーの種類によっても質感により雰囲気が変わるため、人と差をつけたい場合や、スタイルの雰囲気に合わせてコーディネートしたいといった場合に、レザーの種類にこだわってみるのも1つの方法です。よりカジュアルを望むならばレザー素材ではなく、布素材のトートバッグもおすすめとなっています。
何より機能的
トートバッグの形状は上部が開口部分となっているので、出し入れがしやすくノートパソコンも簡単に収納しやすいでしょう。USBポート付きの機能的なレザートートバッグなどもあり、持ち運びしながらパソコンやタブレット、スマホの充電もできます。バッテリーやコードが絡まずキレイに収納できるので、パソコンを持ち歩くことが多い方にはあると嬉しい機能です。
レザートートバッグをオシャレに見せるコツ
口が大きく開くトートバッグは、カジュアルに見えてしまわないかと心配になるかもしれませんが、見せ方次第でオシャレに見えます。レザートートバッグをオシャレに見せるポイントについて解説します。
持ち手が長すぎるものを選ばない
短すぎて長すぎても使いにくい持ち手。持ち手が短いとアウターを着た時に肩に掛けられず使いにくく、逆に持ち手が長すぎると全体のバランスが悪くなりトートバッグを引きずっているような不格好に見えてしまう場合も。
目安となるのは30〜50センチとだとされており、生活スタイルに合わせたしっくりくる持ち手の長さを選ぶと良いでしょう。ちなみに、手さげスタイルで使う場合は30センチ前後がベストと言われています。
大きすぎるサイズはやめる
旅行にでも行くような大きすぎるサイズは、スマートではありません。レザー素材のトートバッグと言えど、全身のバランスが崩れて垢抜けない印象になってしまいます。レザーのカッコ良さや上品さを活かすレザートートバッグの取り入れ方は、やはりA4サイズ程度のサイズを選ぶことです。A4サイズだと実用性と見た目共にバランスが良く見せられます。
全体的なコーデに合うかどうかチェック
キレイなスクエア型のレザートートバッグの場合、ゆるっとしたパンツにジャケットだとやはり垢抜けないイメージに。
柔らかさのあるレザートートバッグであれば、ジャケパンスタイルなどカジュアルさがリンクする部分をつくると、全体的に馴染みやすくなります。コツとしては、トートバッグのシルエットにマッチした生地感やラインに気を付けて選ぶと失敗しにくいでしょう。
置いた時も自立する底鋲付
レザートートバッグに限らず、床に置くことも多いバッグは自立できるとバッグ底に傷が付きにくくなるのと、倒れにくくなって置いてもキレイに見えます。特にレザーは水分に弱く水拭きがNGなので、なるべく汚さないように使うべきでしょう。長く使いたいならばぜひ、自立して置ける底鋲が付いているレザートートバッグをおすすめします。
肩掛けは要注意
肩掛けができる方が手に荷物を持ちたい時にはとても便利ですが、肩掛けするとスーツにシワができやすいというデメリットも。また、大人メンズならば手さげスタイルでレザートートバッグを持った方がスマートに見えるといったメリットもあります。
カジュアルなジャケパンスタイルならば肩掛けタイプのレザートートバッグ、カチッとしたスーツスタイルならば手さげスタイルのレザートートバッグをチョイスするなど、シーンに合わせていくつかレザートートバッグを使い分けてみるのもおすすめの方法です。
レザートートバッグの素材種類
レザートートバッグと言っても、レザーの種類によって見た目や質感が変わります。レザーの種類によって使い分けすると、オシャレなビジネスコーデを目指しやすくなります。
牛革
牛革は、カウレザーとも呼ばれます。牛革の中でも生後6ヶ月以内の牛革であれば「カーフ」、生後6ヶ月〜2年以内の牛革であれば「キップ」と細かい呼び名があります。
カーフに使用する牛の皮が薄いので、柔らかくキメ細かいのが特徴です。成牛とは違い、なめらかな肌ざわりが得られる高級で希少な牛革です。キップは、カーフに比べて使用する牛の皮が厚くなる分、強度があり丈夫です。傷が付きづらく価格も安定しているため、購入しやすい金額となっています。
羊革
羊革は、シープスキンレザーとも呼ばれます。キメが細かく肌ざわりの良いレザーとしてバッグだけでなく、衣類や手帳カバー、ブックカバーなどさまざまな小物などにも使われています。
ちなみに、生後1年未満の羊の革を使用したものをラムレザーと呼びます。こちらはより柔らかく肌ざわりなめらかです。使用する羊の皮自体が薄いので傷が付きやすい点があります。お手入れには羊由来のラノリンがおすすめです。
豚革
豚革は、ピッグレザーとも呼ばれており、柔らかい特徴があります。牛革に比べて革の厚さは約半分となりますが、擦れに強く使いやすいレザー素材です。通気性もあるので、比較的カビが生えにくいメリットがあります。ただし、ほかのレザーと同じように水には弱いので濡らさないようにすることが大切です。
ワニ革
ワニ革は、クロコダイルレザーとも呼ばれ、牛革よりも強度があるのが特徴です。表面にはワニ革特有の斑(ふ)と言われる模様が見られます。斑の使用部分によって味わいが一つ一つ異なり、人と差を出したい方にはおすすめのレザー素材です。
バッファロー
バッファローは、ウシ科の牛の仲間です。よって、バッファローレザーには強度があります。油分が多いことから水濡れにも強いとされ、レザーソファーの素材として使用されることも。経年変化を楽しめるレザーで、重厚感を好む方におすすめです。
レザートートバッグを使った40代・50代・60代メンズ年代別コーデ
レザートートバッグを取り入れて、いつもと違ったスーツスタイルを目指してみましょう。
40代におすすめアンティークレザー
40代のメンズならば、こなれ感を出すためにアンティークレザーを使用したレザートートバッグコーデがおすすめです。アンティークレザーならば、ナチュラルな風合いと色ムラ感で使いこまれたようなこなれ感を出しやすくなります。アンティークレザーは、成牛の革を丁寧になめすことで柔軟性と弾力性のいいところどりをしており、キメ細かい上品な質感も魅力です。
手持ちのスーツカラーに合わせてレザートートバッグを選ぶと、全体的に馴染ませやすく、スーツの質感とレザートートバッグの質感の違いから抜け感のある着こなしを目指せます。
50代におすすめシンプル牛革レザー
50代におすすめのレザートートバッグコーデは、フラットでシンプルなデザインがおすすめです。牛革の美しいツヤ感とハリ感できちんとした印象にすることで、キレイめなスーツスタイルを目指せます。
グレーのジャケットにブラックのパンツ、ブラックのレザートートバッグを合わせたグラデーションコーデにすると、オシャレな大人メンズコーデになります。
60代におすすめ切り替え&編み込みデザイン
60代におすすめのレザートートバッグコーデは、ちょっとデザイン性あるもので選んで遊び心をプラスしてみるのがおすすめです。ハイクオリティなレザー素材で大人の余裕とこなれ感を出しながらセンスアップしたスーツスタイルを目指してみましょう。
ダークネイビージャケットにグレーのパンツスタイル、グレーの編み込みデザインのレザートートバッグを持てば一気に垢抜けたオシャレなスタイルに仕上がります。
編み込みデザインのレザートートバッグを持つのはハードルが高いという方は、持ち手とレザートートバッグ部分のカラーが異なる2トーンカラーにして、さりげなくこだわり感を出すとオシャレ感が増します。
まとめ
今回、そこで今回は、レザートートバッグの取り入れ方やどんなタイプがより使いやすいか、素材の種類、年代別のおすすめレザートートバッグコーデなどについて詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。スタンダードなブラックレザートートバッグでも質感にこだわることで、抜け感を出すことも可能です。レザートートバッグを選んでいつもとは違ったこなれ感あるスタイルを目指してみてはどうでしょう。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。