新型コロナウイルス感染症が社会にもたらした影響はかなり甚大で、活動の範囲もかなり抑制を余儀なくされたことでしょう。面接においても対面が基本であったのが、オンラインを使ったWeb面接、テレビ面接を実施する企業が随分と増えました。そこで今回は、Web面接&TV面接の流れやスーツ着用の必要性、ジャケットやボタンなどの禁止事項、マナーなどについて詳しく解説&紹介をしていきます。
Web面接&TV面接とは?
Web面接&TV面接は、対面面接との違いはあるのでしょうか。分かるようで分かりにくいWeb面接&TV面接について説明します。
インターネット回線を使用したオンライン面接
Web面接&TV面接とはいわゆるオンラインを使用した面接です。対面での面接との違いはほとんど変わりませんが、対面の面接とは異なる準備や配慮などが必要です。
多くのツールとして「Zoom」が使用されることが多いでしょう。そのほかにも、「Google Meet」、「Microsoft Teams」、「Skype」、「Whereby」、「Webex」、「Slack」、「Chatwork」などのWeb会議サービスがあり、企業によって指定は異なります。
Web面接&TV面接の流れ
Web面接&TV面接の大まかな流れは以下の通りです。
Web面接用のURLの受け取り
上記で挙げたWEB会議ツールや企業オリジナルのWEB会議ツールを指定されるので、準備しておきます。ダウンロードや登録作業に時間がかかる場合もあるので、指定されたら余裕をもって準備しておき、使い方などを調べておきましょう。
確認作業
スムーズな通信が得られるように準備しておきます。万が一、通信エラーにより面接が受けられなくなったら一大事です。インターネットの接続状況や映像、音声などをチェックしておきます。
待機
面接開始時間の10分前には待機していると心配ないでしょう。ただし、あまり早くにログインすると、面接相手に通知がいくこともあるので、ログインは指定された時刻の5分ほど前を目安とすると良いでしょう。企業によってはログイン時間の指定をされる場合もあります。
挨拶・面談
対面の面談と同じように挨拶をします。フルネームで自分の氏名を名乗るほかに、面接時間を頂戴する感謝の念を述べるようにすると良いでしょう。Web面接&TV面接の場合は、挨拶の際に立ち上がる必要はありませんが、お辞儀は挨拶が終わってから行うとスマートな印象を与えやすくなります。
面談中は目線が下にいかないように気を付け、表情も明るく見えるように口角を上げることを意識します。ゆっくりと話すように心がけると、緊張による早口も防ぎやすくなります。普段よりもはっきりと少し大きな声で話すようにするのもポイントです。
退出
面談が終わり退出するタイミングですが、面談相手から指示がある場合はそちらに従います。先に退出する指示があった場合は、面談の機会を頂いた感謝の念を述べて退出するようにしましょう。
Web面接はスーツを着用する必要があるか
Web面接&TV面接での服装ですが、企業によっては“服装自由”という場合もあります。服装をどうするべきかについて解説します。
スーツ着用は基本
スーツはマストと言って良いでしょう。面接は、受ける側にとっては人生を変える可能性がある機会でもあり、企業側にとっては面接対象者が求める資質を持つか否かを判断する大事な場になります。そのような重要な場面にラフな服装で臨むのは良いことではありません。相手に敬意を払えるきちんとした服装が求められます。転職時の面接であっても同じことが言えます。
カジュアルの場合でも上着ありが好ましい
Web面接&TV面接を実施する時期や企業の雰囲気によっては、ビジカジスタイルでもOKという場合があります。
上下かっちりとしたスーツスタイルではなくても、落ち着いたネイビーやブラックのカラーを選ぶようにします。ジャケットにスラックスにネクタイをプラスした服装スタイル、もしくはネクタイなしのジャケパンスタイルが良いでしょう。ネクタイをしない場合は、首元がきちんとして見えるシャツを選びます。シャツのカラーはホワイトがおすすめです。
私服OKでもスーツが無難
“私服可”や“服装自由”といった場合であっても、面接官は面接を受ける対象者がどのような服装を選ぶかについてチェックしている場合があります。
よって、“私服可”や“服装自由”である場合も、スーツスタイルかジャケパンスタイルにしましょう。また、ジャケットの中は襟付きシャツである方がきちんとして見えます。ジャケットもノーカラーよりも、襟のあるスタンダードなシルエットのジャケットの方が好ましいでしょう。
転職者はビジカジスタイルに慣れている方も多いかもしれませんが、ラフになりすぎないように気を付けます。
Web面接でのジャケット・ボタン・色の禁止事項とは
Web面接&TV面接時のジャケットの色や形、ボタンのマナーなど、服装の具体的なマナーについて説明します。
スーツやジャケットの色やボタン
上記でも触れましたが、ネイビーやブラック、グレーのダークトーンがおすすめです。コントラストがはっきりとするので、画面映りが良くなります。背景と同化するような色を選ぶのは止めましょう。
また、スーツはボタンが1列に並んだスッキリとして見えるシングルタイプを選び、1番下のボタンは留めないアンボタンマナーを実践します。
身だしなみ
スーツ、ジャケット、シャツにシワやほつれや汚れがないかチェックしておきます。服装だけではなく、髪型や爪なども整えておきます。服装や髪型を整える気配りをしていても、細部である爪は見逃しがちです。
話す時に熱意をアピールしようと身振り手振りを交えた時に、爪が伸びっぱなしだと普段はだらしないのではないかという疑念を持たれる可能性もあります。業界によっては衛生面をより厳しくチェックしている場合があるので、細部まで気を抜かないようにしましょう。
言動・態度
言動や態度も大切です。過度なアピールや主張、話を聞かない姿勢はNGです。ゆっくり、はっきりと話すようにします。面接官の話に相槌を打つようにすると、話をしっかりと聞いていることが伝わりやすくなります。
暗い、無表情といった表情にならないように気を付けましょう。緊張するからこそしてしまいがちですが、面接官から見たら自分がどう映るかを考えて臨めるように、カメラ慣れしておくことも大切です。
小物類
Web面接&TV面接時は胸から上の上半身がほぼ固定して映る分、目が行きやすくなる手元や耳元には気を付けましょう。高級腕時計や輝きが強いなど目立ちやすい時計は付けない方が無難です。シンプルな腕時計ならばOKです。普段、ピアスをしている方は外しておきます。指輪は結婚指輪であればOKです。
Web面接前のマナー
本番の面接も大切ですが、面接に臨む事前準備はかなり重要です。Web面接&TV面接に臨む前に以下の点を用意&確認をしておくこともマナーのうちです。
カンペ・メモ
面接本番で何を話すか、緊張のために頭が真っ白になってしまうことも。そのため、ここだけは伝えたいという要点を絞ったカンニングペーパーを用意しておいて損はありません。してはいけないのは、カンニングペーパーをそのまま読み上げるということです。熱意が感じられず良い印象を持たれません。
また、通信不具合が起きた時を想定して面接企業の住所や連絡先などの情報、商品名やサービス名などのメモを準備してあると万全です。
服装
服装はWeb面接&TV面接、対面面接のいずれでも通用するスタンダードな服装にします。サイズ感、色、シワ、汚れなどがないか、今一度確認しておきましょう。
時間
Web面接&TV面接が開始されるまでに待機するのはもちろん、貴重な面接時間に騒音などが入らないように面接時間をしっかりと確保できるように確認しておくことも大切です。
接続環境
インターネットの接続に不具合が起きないように、あらかじめどの場所ならば通信環境が安定するか確かめておきます。特に、パソコンではなくスマートフォンを使って面接を受ける場合は、充電具合やデータ通信料が十分であるか確認しておきましょう。
面接官の声をしっかりと聞き取るためにもイヤホンの使用も有効です。ワイヤレス、有線式イヤホンのどちらもOKですが、派手なものはそちらに気を取られやすくなるのでやめましょう。
背景
壁を背景にするのがシンプルな方法です。通信環境のベストポジションの確保からどうしても背景が映り込んでしまう場合は、白い布をかけておくなど対策しておきましょう。バーチャル背景は、映像のチラつきや面接を受ける対象者がボヤけるなど、移り具合が悪くなる可能性があるので使用しない方が無難でしょう。
まとめ
今回、Web面接&TV面接の流れやスーツ着用の必要性、ジャケットやボタンなどの禁止事項、マナーなどについて詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。対面の面接との違いや流れについて知っておくことで、馴染みのないWeb面接でも焦らず落ち着いて面接を受けやすくなるでしょう。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。