現在、流行中のタック入りパンツは、紳士服専門店やメンズ服専門通販サイトなどいたるところで目にすることが多いでしょう。タック入りパンツは、ビジネスシーンからプライベートシーンまで幅広く対応できてラクに履ける!と人気です。そこで今回は、タックの意味やタックの種類、タックパンツの選び方、メンズにおすすめのタックパンツのコーデや注意点などについて詳しく解説&紹介をしていきます。
タックとは何?
“タック”はパンツのセンター部分にあるヒダを指します。似たような言葉で“ギャザー”というものがありますが、ギャザーは布を寄せて作る細かいヒダであり、パンツに使われるタックと呼ばれるヒダとは役割や目的が異なります。
タックはヒダをつくる分の布が多めにとられていることで、腰回りにゆとりが出て脚を動かしやすくなります。キレイなシルエットを出しやすく、脚をスラリと見せられるのがメリットです。タックが入ることで、ポケットに手を入れたりしても生地のツッパリ感がなくラクに履けます。
ギャザーの場合は、多くの生地をギュッと縮めることにより、ふんわりとしたラインをつくる役割があります。タックはボリュームを抑えてスラリと見せる、ギャザーはふんわりと見せると捉えると違いが分かりやすいでしょう。
タックの種類
ちなみに、タックはヒダの数により呼び名が変わります。見た目や着心地に違いが出るのでそれぞれの違いについて見ていきましょう。
【ワンタック】スタンダードなタックスタイル
ワンタックは、タックの中でもっともスタンダードなタイプです。パンツのフロント部分の左右にヒダが1つずつ入っており、程よいフィット感が得られます。どんな服装にも合いやすい特徴があります。
【ツータック】クラシカルな雰囲気で動きやすい
ツータックは、パンツのフロント部分の左右にヒダが2つずつ入ります。2つ分のヒダをつくることで、腰回りにかなりのゆとりがとれるタイプです。クラシカルな雰囲気をつくりやすいのが魅力です。
【ノータック】タイトなシルエットでスリム感際立つ
ノータックは、タックなしのパンツを指します。腰回りにヒダが無い分、もっともタイトなシルエットになります。スリムな印象にしたい方におすすめです。
タックパンツの上手な体型別選び方
タックパンツの良い点の1つに、体型に合わせたパンツ選びがしやすくなるという点があります。体型別のおすすめのタックパンツについて紹介していきます。
【ツータック&ワンタック】肩幅がありスラリとした体型におすすめ
ツータック&ワンタックは、腰回りにゆとりが出るので、お腹周りやヒップが気になる方におすすめです。また、背が高く全体的にスラリとした体型の方は、腰回りに適度なボリュームを持たせることでメリハリのあるスタイルをつくりやすくなります。
【ツータック】筋肉質で厚みがある体型におすすめ
ツータックは、腰回りにもっともゆとりが出せる分、筋肉質で厚みがある体型の方でもキレイにお腹やヒップを包むことができます。お腹やヒップをカバーすることで、全身をスラリとした印象に見せやすくなります。
【ノータック】華奢で厚みの無い体型におすすめ
ノータックは、腰回りがもっともタイトなので、身体に厚みが無いスリム体型の方に合います。脚が細い方にもおすすめです。
タックパンツを使ったなりたい印象別選び方
タックパンツは着心地や機能面からメンズの着こなしコーデに欠かせないアイテムでもあります。上手にタックパンツを使って、なりたいイメージの着こなしを目指しましょう。
【ワンタック】ほどよいトレンドを取り入れられる
品良くドレッシーな雰囲気に仕上げやすいワンタックは、若い方から大人メンズまで幅広い世代まで取り入れやすいでしょう。腰回りにちょうどいいゆとりがあることで、しゃがんでも快適です。トレンドをほどよく取り入れたい方におすすめのタックパンツです。
【ツータック】落ち感のキレイさを楽しめる
たっぷりと布地を使うことでボリュームが出しやすいツータックは、落ち感がキレイなので、クラシカルな雰囲気をつくりたい時にピッタリです。また、機動性を活かしてゴルフなどのスポーツシーンのキレイめスタイルをつくりたい時にもおすすめです。
【ノータック】タイトなシルエットが際立つ
スッキリとしたシルエットのノータックパンツは、全身をスリムに見せたい時におすすめです。ややカジュアルな印象になるので、ビジネスシーンのほかにプライベートシーンにも使いやすいでしょう。若々しいイメージをつくりたい時にもおすすめです。
タックパンツを使ったおすすめメンズコーデ
上質な生地感を活かしやすいタックパンツは、コーデのポイントにすることも可能です。メンズにおすすめのタックパンツコーデを紹介します。
グレーワンタックパンツ×ネイビージャケット
グレーワンタックパンツとネイビージャケットのコーデは、どの方も取り入れやすい王道ジャケパンスタイルです。トップスにネイビーの締め色を使うことにより、全身をスッキリと見せて、仕立ての良さを感じるコーデを目指せます。
ベージュツータックパンツ×ホワイトシャツ
ベージュツータックパンツとホワイトシャツのコーデは、腰回りのゆとりある着こなしがポイントになります。トラディショナルな雰囲気でヒップやお腹をスッキリと見せられます。ストンとした落ち感を活かしたコーデを楽しめます。
ネイビーノータックパンツ×チェックシャツ
ネイビーノータックパンツとチェックシャツのコーデは、スッキリとしたノータックパンツにチェック柄のアクセントをプラスすることで、シンプルながら派手過ぎない丁度いいバランスの着こなしコーデに仕上げられます。
タックパンツコーデの注意点
はき心地がよくラクに過ごせるタックパンツにも注意点があります。注意点に気を付けて快適なタックパンツコーデを楽しみましょう。
タックインするならトップスはゆとりあるサイズを
ビジネスシーンならばタックインして着るのが基本です。タックインする場合は、トップスにも少しゆとりをもたせましょう。ゆとりをもたせることで、タックが目立ち過ぎず全体の着こなしバランスを調整しやすくなります。
ベルトを使う
ベルトを使うことで、タックのボリュームをほどよく引き締められます。また、きちんと感も増します。ベルトをきつく締めすぎて、タックのヒダ以外の余計なシワが入らないようにしましょう。
少し腰を落として着る
お腹やヒップをまるっと包めるハイウエストタイプですが、やや腰を落としてはくと野暮ったくならずに、こなれ感ある着こなしを目指しやすくなります。
後ろ姿もチェック
タックパンツはヒップをカバーしやすい分、ヒップが大きく見える場合があります。後ろ姿のシルエットもきちんとチェックすることが大切です。ボリュームが気になるようならばジャケットを羽織ったり、タックアウトしたりして着るなど、着こなしを工夫してみましょう。
まとめ
今回、タックの意味やタックの種類、タックパンツの選び方、メンズにおすすめのタックパンツのコーデや注意点などについて詳しく解説&紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。タックパンツはシルエットも美しく、はきやすいのが魅力です。キレイめにもカジュアルにも使えるので、ぜひ毎日のデイリーコーデに積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。今回の記事が、メンズ向け通販サイトや紳士服専門店での上手なお買い物のヒントになれば幸いです。