手がかじかむ季節になると役立つのが手袋です。手袋は冷えやすい指先も効率的に温めることができるので、持っていると便利なアイテムです。アウターと合わせて使うことで冬らしいオシャレを楽しむこともでき、末端に気を遣うことで全体のコーデもオシャレに見せられます。そこで今回は、メンズ向けオシャレな手袋素材の種類や選び方・マナーやコーデについて詳しく解説&紹介していきます。
人気メンズ向け手袋の種類①ニット素材
ニット素材は、暖かく洗えるのがメリットです。手にはめた瞬間から暖かく、プライベートシーンでも使いやすいのが特徴です。ニット素材は天然ウールと化学繊維素材に分けられます。天然ウールは化学繊維に比べて暖かく、蒸れにくいといった性質を持ちます。
ウール
ウールは、羊の毛を使用した天然素材で、セーターやアウターなどさまざまなアイテムに使われています。天然素材は吸湿性と放湿性に優れているため、化学繊維素材に比べて体温調節がしやすい点も魅力です。
ウールの中でも細い繊維を使用して編んだメリノウールを使用した手袋は、ボリュームが出過ぎないので使いやすく、タスマニアウールを使用した手袋は不純物が少ないのでキレイな色合いを楽しむことができるほか、暖かさも得られる人気のあるウール素材となっています。
人気の「ハリスツイード」
ハリスツイードは、スコットランドのルイス島発祥の生地ブランドで、独特な素朴な風合いを楽しめます。ハリスツイード協会が定めた基準をクリアしたものだけがハリスツイードとして認められており、各服飾ブランドでもハリスツイードを使用したアイテムが好評です。
保温性だけでなく耐久性もあることから、手袋以外にもバッグなどにも使用されています。空気をたくさん含むことができるので暖かく、職人が作り出す手織りの風合いを感じることができるのがポイントです。
ハリスツイードを使用した手袋には、手のひら側に本革を使用したニットと革を組み合わせたタイプや、スマートフォンの使用がしやすいタイプの機能的な手袋などもあります。
カシミヤ
カシミヤは、山羊の毛を使用している天然素材です。カシミヤの毛は繊維が細く柔らかいため、肌への馴染みもよく繊維の宝石と言われる希少な高級素材でもあります。軽くなめらかでツヤ感があるほか、吸湿性と放湿性の機能性にもすぐれています。保湿効果にも期待ができるため、手の乾燥が気になる方にもおすすめです。
人気メンズ向け手袋の種類②革素材
革(レザー)素材は、ビジネスシーンにも使いやすい素材で大人っぽい雰囲気が魅力です。天然皮革と人工皮革に分けられ、ライフスタイルに合わせて選んだり、使い分けながら利用できます。
天然皮革
天然皮革は、レザーグローブとも呼ばれ、羊革や牛革・豚革など素材も豊富です。革は耐久性があり使いこむほど味わいが出るので、お気に入りの手袋を長く使い続けていきたい方にもおすすめです。スーツとの相性も良く裏地にフリースがついた保温性が高いものや、ウォッシャブル加工タイプなどもあります。
手袋を縫い合わせる方法にアウトシームとインシームがあり、アウトシームは縫い目が見えて暖かみのあるデザインにしやすく、インシームは内側で縫い目があるため直接縫い目が見えずスタイリッシュな印象になる違いがあります。
また、天然革の特性として使用するうちに伸びてくる性質があるので、購入する際は少し小さいサイズを選んでおくと良いでしょう。型崩れしないようにポケットに入れたままなどにはせず、帰宅したらシワにならないように広げておき、汚れは落としておくと長持ちします。
人工皮革・合成皮革・レザー
人工皮革・合成皮革・レザーは、雨に濡れても手入れがしやすく、天然皮革に比べて値段もリーズナブルで気軽に購入できます。雨や雪などの天候の場合は、人工皮革・合成皮革・レザーを活用してみるのもおすすめです。
メンズ向け手袋の選び方
ビジネスシーンやプライベートシーンなどのシーンに合わせた選び方や、見た目の好みから選ぶ方法などありますが、基本的に手のサイズに合ったものを選ぶようにします。サイズが合ったものではないと動作効率も落ちるほか、見た目も悪くなるので購入時は実際に手にはめて試してから購入すると良いでしょう。
デザインから選ぶ
アウターのカラーや素材に合わせて選ぶと、見た目も統一感あるコーデを楽しめます。ビジネスならばブラック・黒色やグレー・灰色、ブラウン・茶色などスーツやシューズのカラーに合わせやすいカラーがおすすめです。厚手ではない薄手のスリムなタイプを選ぶと、洗練された雰囲気にしやすくなります。
使用感に合わせて選ぶ
ウール素材は人によってはチクチク感がある場合があるので、やわらかなカシミヤ素材など素材にこだわって選ぶことも大切です。また、縫い目が手袋の内側にある場合は、手袋をはめた時に気にならないかなども事前に試しておきましょう。裏地が付いているタイプならば手袋の着脱もスムーズになり、保温性の確保もできます。
機能性で選ぶ
スマートフォンやタブレットなどの操作がしやすい加工されたタイプなどの手袋も近年増えています。また、小銭やカードの出し入れなどがスムーズにしやすい指先のみ取り外しが可能なタイプなどの機能性手袋もあります。
メンズ向け手袋の洗い方
手袋には、自宅で気軽に洗えるニット素材のタイプの手袋や、クリーニング専門店に出した方がおすすめの革素材やファーなどが付いた繊細なタイプの手袋があります。まずは洗濯ラベルを確認しましょう。
ニット素材の場合
自宅で洗える表示があるニット素材の手袋は、ドライクリーニング専用の中性洗剤などニット生地の手袋もやさしく洗える洗剤を使用して洗います。洗濯機で洗える場合は、手洗いコースやドライコースなど手袋に負担がかからないモードを選択しましょう。
洗濯機洗いまたは手洗いの場合のいずれの場合も、水温は30℃以下にして洗います。水温が高いと、ウールなどを構成するタンパク質が変質して縮む可能性があるので気を付けましょう。また、手袋のサイズに合わせた洗濯ネットを使用して繊維同士が絡むのを防ぎます。
あらかじめ洗剤液を作っておき、手袋全体を浸して押し洗いをしていきます。汚れやすい指先を擦らず揉むようにして洗うと汚れが落ちやすくなります。ひどい汚れがある場合は、事前に直接汚れのある部分に中性洗剤を染みこませて馴染ませておくと、汚れが浮き上がりやすくなります。
洗い終えたら、洗剤が残らないようにすすぎ、柔軟剤を使用して静電気予防と毛玉防止をして仕上げます。脱水は30秒〜1分程度にし、残った水分はタオルでやさしく挟んで水気をとると速く乾かせます。
干す際は、ピンチで挟んで吊るすと手袋が伸びやすくなるのでニットウェアと同じように平干しにすると良いでしょう。陽射しが直接当たらない日陰で干します。
天然革・ファー付きなどの場合
天然革の手袋の場合は、手袋全体を革専用ブラシでやさしくブラッシングしてホコリなどのゴミを取り除き、やわらかい布で乾拭きします。汚れが目立つ場合は、革専用の研磨剤や繊維が含まれた消しゴムが売られているので、活用してみると良いでしょう。
手袋を裏表ひっくり返して内側の汚れもキレイに取り除いたら、汗などの水分が残らないように陰干しします。もし、革の表面に乾燥を感じることがあれば、革専用の保湿クリームを全体に馴染ませて仕上げるとツヤが出て、手袋を長持ちさせられます。
ファー素材やツイード素材の手袋の場合は、自宅で手入れすることが難しいため、クリーニング店に依頼するのがおすすめです。手袋のクリーニング料金の相場は、革手袋を例に挙げると1双あたり約2,000〜3,500円と料金は高くなりがちですが、クリーニングとともに修理やカラーメンテなども一緒にできるメリットがあります。
紳士の手袋マナーと注意点
手袋を着用している時のマナーと注意点について知っておきましょう。
握手をする時のマナー
日本ではあまり握手をする機会が無いかもしれませんが、海外では握手をする際は手袋を外して握手するのが一般的です。ただし、フォーマル用の手袋着用時や薄手の手袋を着用している時は着用OKという場合もあります。男性は手袋を外すのに対し、女性は手袋をはめたままで握手を交わすなど、国によってもルールが異なります。
外す時の注意点
手袋を外す時に指先を持って引っ張ると、指先が伸びてしまいます。手首部分を持って外すようにしましょう。
外した後の注意点
外出先で手袋を外したのち、カバンにそのまま入れておいたらいつの間にか片方が見つからないといったことがないようにグローブホルダーを活用すると、手袋の紛失を防げます。通販サイトや紳士服の専門店などでもカジュアルな金具タイプから革(レザー)を使用したタイプなど豊富に見つけることができます。
メンズ向け手袋のおすすめコーデ
手袋は、シューズやカバンなどのアイテムのカラーと合わせたり、トーンを合わせて取り入れたりすると垢抜けて見えます。
手袋初心者の方は、汚れも目立ちにくいブラック・黒色やグレー・灰色の手袋を使ったモノトーンコーデがおすすめです。カラー同士のコーディネートを悩む必要がなく、メンズのアウターに多いブラック・黒色やグレー・灰色などとの組み合わせも簡単です。
反対にカラーを楽しみたい方はアクセントカラーを決めて、シューズやマフラーなど部分的に取り入れると印象的なコーデを目指せます。
また、こなれ感を出したい方は、マフラーの柄のカラーに合わせて手袋のカラーを合わせるとまわりとは一味違った上級者のオシャレを楽しめます。
まとめ
今回、メンズ向けおしゃれな手袋素材の種類やマナー・おすすめのコーデなどについて詳しく解説と紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。ビジネスシーンやプライベートシーンなどで手袋を上手に活用することにより、防寒とオシャレを一緒に楽しむことができます。ぜひ、メンズ向け通販サイトや紳士服店でのお買い物の参考にしてみてはいかがでしょうか。今回の記事が参考になれば幸いです。