秋冬に活躍する「アウター」は、保温性目的の上着の役割のほかにもコーデの主役となりえるオシャレができるファッションアイテムです。シルエットや生地によっても種類が多くあるので、どの「アウター」を選ぶか迷ってしまう方も少なくはないのではないでしょうか。そこで今回は、「アウター」の種類や季節別のおすすめ「アウター」コーデについて解説&紹介していきます。
「アウター」とは
「アウター」とは、英語の“outerwear”(アウターウェア)の略で、主に屋外で羽織る目的で作られた洋服アイテムを指します。季節に応じて使われる生地も異なり、ビジネスやプライベートなどのシーンなどに合わせて「アウター」を選んだり、好みのイメージに合わせて選ぶことができます。
「アウター」の種類
「アウター」の種類を大きく分けると、 “コート”・“ブルゾン”・“ジャケット”と3つに分けられ、着丈によって呼び名が変わります。代表的な“コート”・“ブルゾン”・“ジャケット”と、「アウター」使いがしやすいアイテムを加えた「アウター」の種類について順番に紹介していきます。
コート|ビジネスシーンやプライベートシーンでも使いやすい
“コート”は、一般的に丈が腰部分から足首程度まで長さがあるタイプの「アウター」を指します。薄手のトレンチコートをはじめ、ウール素材のチェスターコートなどジネスシーンからプライベートシーンまで取り入れやすい「アウター」が多くあります。表面積が大きい分、コーデの印象を決めるのに影響力があるアイテムです。着丈が長いので、落ち着いた印象のコーデに仕上げられます。
ジャケット|短い着丈で機動性が高い
“ジャケット”は、腰部分ほどの着丈の「アウター」を指します。“ライダースジャケット”や“ノーカラージャケット”・“デニムジャケット”など、商品アイテムとしても記載されていることが多いため、メンズ服の通販サイトや紳士服店でもよく見かけるでしょう。ビジネスシーンからカジュアルシーンまで対応しやすい「アウター」であり、着丈が短いつくりのため、機動性があって着やすいのもポイントです。
ブルゾン(ジャンパー)|カジュアルコーデに相性が良い
“ブルゾン”は、短め丈の「アウター」を指します。フランス語” blouson“(ブルゾン)の手元や裾をすぼめた仕様の洋服アイテムと同じく、日本では襟や手元・裾などがゴムなどですぼめたタイプなどの「アウター」を“ブルゾン”もしくは“ジャンパー”と呼びます。手元がゴム仕様で袖をまくった時にズレ落ちにくく、作業する時の機能性も高いのが特徴です。カジュアルスタイルに相性が良く軽さも出せます。ちなみに日本で呼ぶ“ジャンパー”は和製英語なので、英語圏で呼ぶ“ジャンパー”とはアイテム的に異なります。
カーディガン|素材によって夏も使える
“カーディガン”も「アウター」使いできる便利な洋服アイテムです。通常の腰丈タイプからヒップをカバーする着丈など豊富な種類があるので「アウター」としても取り入れやすいでしょう。ウール素材などの保温性に優れたタイプ以外にも、素材を選ぶことで夏場でも冷房の冷気や紫外線などから身体を守る役割も得られます。通気性や吸湿性など機能的に優れたタイプもあるのでおすすめです。
パーカー|季節問わず取り入れやすい
“パーカー”は、通年着られるような綿(コットン)素材やポリエステル素材などさまざまなタイプがあり、ポリエステル素材でもフリース仕様やドライメッシュ仕様・パイル仕様など種類が多いのも特徴です。カジュアルなコーデはもちろん、こなれ感のあるビジカジスタイルにもおすすめの「アウター」使いができるアイテムです。
季節別「アウター」のおすすめ着こなし方
気温やシーン・流行のシルエットなどから季節ごとにおすすめの「アウター」を取り入れたコーデについて順に紹介していきます。
【春】“ブルゾン”アウター×ワイドパンツ
春の気温は1日の中でも温度差があるため、脱ぎ着がしやすい“ブルゾン”のようなライトな「アウター」があると便利です。袖や裾がすぼまったコンパクト感が活かせる“ブルゾン”は、現在流行しているリラックス感があるワイドパンツとも好相性でおすすめです。
“ブルゾン”は短い着丈なので、紺色・ネイビーや黒色・ブラックなどを選んでも、パンツと組み合わせた時に重くなり過ぎません。オシャレ上級者を目指すならば、春を感じさせるパキっとしたカラーやくすみ感のあるニュアンスカラーを取り入れた“ブルゾン”のコーデだと春らしい季節感を出しながら、寒さなどから守れる機能的な着こなしを目指せます。
【夏】“シャツ”アウター×ストレートパンツ
汗をかく夏の「アウター」には、透け感のある麻(リネン)や綿(コットン)などの吸湿性と通気性に優れた機能性のある「アウター」使いができるシャツがおすすめです。Tシャツに半袖や長袖のシャツをサッと羽織るだけで、カジュアルなTシャツにスニーカーといったシンプルなコーデもきちんとした印象に仕上げることができます。
また、前ボタンを留めた時にゆとりがあるサイズを選ぶと品良く着られてスマートです。キレイ目にしたい時は、シャツとボトムスと色を合わせると統一感が出せるため、落ち着いたコーデにまとめやすいでしょう。インパクトがあるコーデにしたい場合は、大柄の柄シャツを「アウター」として取り入れるのがおすすめです。柄シャツの印象が強くなる分、ボトムスは軽さが出るハーフパンツを選んで全体のバランスを調整すると着やすくなります。
【秋】“チェスターコート”アウター×ストレートパンツ
きちんと感のある“チェスターコート”は、スーツやジャケットの上にも羽織れる秋冬に定番の「アウター」です。キレイ目に着こなす以外にも、セーターやカーディガンなどのニットアイテムにパンツとスニーカーなどを組み合わせた抜け感のあるコーデもおすすめです。
流行中のワイドパンツとの相性も良く、スーツやジャケットのようなカッチリとしたスタイルに合わせるのとは違った魅力を楽しめます。ポイントは、ボトムスに暗いカラーを持ってくるのではなく、明るいライトカラーを組み合わせることにあります。全体のバランスが重くなり過ぎないようにすることで、紺色・ネイビーや黒色・ブラックなどの“チェスターコート”の定番カラーアイテムもシーンに合わせた着こなしがしやすくなります。
【冬】“ダウン”アウター×マフラーなどの小物使い
気温が下がり寒さも本格的になってくると、袖を通したくなるのが“ダウン”です。“ダウン”は「アウター」の中でもボリュームがあるので、明るいカラーを使うと全体のバランスも重くなり過ぎず、重く暗くなりがちな冬のコーデに抜け感を出せます。
また、明るいカラーのマフラーやストールを組み合わせることでも簡単にバランスが取りやすくなるのでおすすめです。マフラーやストールは、首からラフに垂らして“ダウン”の前を開けて羽織ると、こなれ感が出て簡単にかっこいいスタイリッシュな着こなしを目指せます。
まとめ
今回、「アウター」の種類や季節別のおすすめコーデなどについて詳しく解説と紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。「アウター」も生地やシルエットを選ぶことにより、オシャレで機能的な「アウター」コーデを1年中楽しむことができます。ぜひ、メンズ服の通販サイトや紳士服店でのお買い物の参考にしてみてはいかがでしょうか。今回の記事が参考になれば幸いです。