「カーディガン」は男性・女性・年代・季節に関係なく、オールシーズン着られる万能アイテムです。寒い日には体温調節に、夏は冷房対策に使うことができます。また、コーデにプラスするだけでも手軽におしゃれな雰囲気を目指せるのも「カーディガン」のメリットでしょう。そこで今回は、紳士向けメンズカーディガンについて基本情報から着用シーズン・お手入れ方法などについて詳しく解説していきます。
メンズにおすすめの「カーディガン」種類
「カーディガン」の種類は、シルエットや編み方・素材の違いからさまざまな種類に分けることができます。多彩にある「カーディガン」の中でも紳士服店やメンズ服の通販サイトで人気の「カーディガン」について大きくシルエットと素材に分けて紹介していきます。
シルエット
面積が大きいほどなりたいイメージを反映した「カーディガン」コーデを目指せます。
“Vネック・クルーネック”などの「スタンダードカーディガン」
ビジネスやプライベートなどシーンを選ばず活用できる「スタンダードカーディガン」は、“Vネック”や首に沿った丸いネックシルエットの“クルーネック”のハイゲージ仕様がおすすめです。ハイゲージは網目が細かくしなやかな質感で、スーツのインナーに着用しても違和感なく着られます。
サイズはジャストサイズがベスト。カラーはスーツやジャケットのカラーと合わせると、目立ち過ぎずスマートに着こなせます。また、プライベートシーンではカーディガンと同色のハイネックニットを合わせて着ると、アンサンブル風(インナーと組み合わせて着られるセットウェアアイテム)に着ることができ、上品なイメージの装いに仕上げられます。
スタイル良く見せられる「ロングカーディガン」
「ロングカーディガン」は、太ももの半ばやひざ下などいろいろな丈のタイプがあり、縦長シルエット効果で全身をスラリと見せられます。オシャレな見た目で秋冬だけでなく春夏も素材を選ぶことで取り入れられ、気になるヒップも自然とカバーできるのが嬉しいポイントです。
「ロングカーディガン」に合わせるボトムスは、ストレートやスリムなシルエットだとカーディガンのシルエットを崩さずキレイに着られます。キレイ目に仕上げたい時は、パンツの中央に折り目がついたセンタープレスタイプのテーパードパンツ、カジュアルに仕上げたい時はデニム素材などのカジュアルパンツを選ぶと良いでしょう。
ラフに着られて大人っぽさを出せる「ラップカーディガン」
「ラップカーディガン」は、ここ数年人気を博しているカーディガンシルエットです。ボタンやボタンホールが無いのでスッキリとしたコーデに役立ち、落ち着いた印象から大人っぽく見せられます。ポケットがついているタイプや着丈が長めのタイプなどがあり、スタイリッシュな着こなしを目指せます。
襟部分がなだらかなタイプやノーカラータイプが多く、中に合わせたYシャツやTシャツなどがキレイに見せられるのも魅力です。袖の長さも長袖以外に七分袖・半袖などあり、夏のカーディガンのシルエットにも良く取り入れられています。素材を替えることで秋冬も着られるシルエットです。
サッと羽織れて便利な「コーディガン」
「コーディガン」は、コートの役割も果たせるカーディガンです。厚手の生地でダウンなど本格的な冬用アウターの前に活躍させられます。サッと羽織ることができるので、冬のシーズンも車でのお出かけの際などにサッと羽織れて便利です。着丈は通常のカーディガンの丈から長めなタイプまでさまざまなタイプがあります。
ラフさがポイントでもあるのでインナーもタックアウトして着るとバランスが取りやすいでしょう。無地などプレーンなものを選ぶと、どのアイテムともケンカせず取り入れやすくなります。
ノーカラーまたはフード付きタイプなど襟のシルエットも種類があり、小顔に見せたい場合は、首回りにボリュームがあるタイプを選ぶと良いでしょう。身体のラインを綺麗に見せたい場合は、ボトムスにストレートやスリムタイプのパンツを選び、全体のシルエットがYラインのイメージになるようにするとスタイルアップして見せられます。ボトムスにボリュームを持たせるシルエットはトレンド感ある着こなしになり、オシャレ上級者におすすめです。
身体のラインを拾わずこなれ感が出せる「オーバーサイズカーディガン」
「オーバーサイズカーディガン」は、ジャストサイズより大きめのサイズで身体のラインが出にくいカーディガンです。“ビッグシルエット”という呼び方もされていますが、“ビッグシルエット”いつものサイズのカーディガンの横幅のみを大きく作ったタイプを指すこともあるようです。基本的に「オーバーサイズカーディガン」は、いつものサイズより1〜2サイズほどアップさせた全体的にゆるっとしたシルエットを楽しむカーディガンを指します。
こなれた印象にすることができ、プライベートシーンのコーデにおすすめです。インナーまで大きめサイズを選ぶとだらしないイメージになりがちなので、インナーはジャストサイズを合わせると良いでしょう。かっこよく着こなしたい場合は太ももからひざあたりの丈を選ぶとクールに仕上げられます。リラックスしたい時や、やさしい着こなしを目指したい時は、袖にボリュームを持たせた丸みのある「オーバーサイズカーディガン」がおすすめです。
素材
着心地や機能性などはもちろん、素材によって「カーディガン」の表情も変わります。
ふんわりとやさしい雰囲気に見せられる「モヘアカーディガン」
アンゴラ山羊の毛を使ったふんわり感がある「モヘアカーディガン」は、毛足が長い繊細な素材が特徴です。保温性に優れ、吸湿性や通気性もあります。主に秋冬に活躍し、やわらかい質感がやさし気な印象に仕上げてくれます。
ボリュームがある分、ボトムスはストレートやスキニーなどのパンツで身体のラインを引き締めてあげると良いでしょう。カラーも黒色・ブラックなどダークカラーを選ぶと、モヘアのふんわり感が映えるカーディガンコーデを楽しめます。
ワンマイルウェアにも使いやすい「スウェット(綿)」
「スウェットカーディガン」は、ニットよりもラフに着られる綿・コットンの平編み素材でプライベートシーンにおすすめです。着ぶくれしにくく、コートやパーカーとの相性も抜群でレイヤードコーデでスタイリッシュな着こなしを目指せます。
ボタンやジッパーがある場合は、前を留めずにラフに羽織って抜け感を出すとオシャレに着こなせます。生地の毛羽立ちを抑えてツヤを持たせたシルケット加工タイプは、スウェット生地でも自宅で着る室内着とは異なり、ワンマイルウェアにもピッタリです。ニットカーディガンに比べて扱いやすく、肉厚タイプを選べば季節の変わり目にも十分活用できて便利です。
夏場も使いやすい機能性に優れた「化学繊維や混合素材・麻」など
混紡素材や麻など通気性が良い素材を使ったサマーカーディガンは、サラリとした質感で夏の暑い季節でも着やすいのが特徴です。夏場はTシャツにパンツなどシンプルなコーデになりやすいので、カーディガンをプラスしてあげるとコーデにメリハリ感を出せます。
ポリエステルやポリウレタンなど使用した素材の中には、接触冷感や消臭やUVカット・吸湿性・放湿性などの機能性タイプもあり、自宅で洗濯も気軽にできます。天然素材である麻素材は、夏場に多く見られる人気の素材でもあり、吸湿性や放湿性に優れています。また、麻とポリエステルを合わせた混合素材などもあり、型崩れしにくく身体にフィットするため動きやすく、夏のカーディガンにおすすめです。
初心者からオシャレ上級者まで取り入れやすいメンズ「カーディガン」のおすすめ
ビジネスシーンやプライベートなどシーンに合わせて「カーディガン」のシルエットや素材を選ぶと、上手なカーディガンコーデを目指せます。メンズにおすすめのシルエットやカラーなどについて順に紹介していきます。
メンズにおすすめの「カーディガン」シルエット
メンズにおすすめの「カーディガン」シルエットは、ジャストサイズのハイゲージ “Vネック”です。ビジネスシーンやプライベートシーンのどちらの場合も取り入れやすく、ネクタイを締めた時にラインを崩さない優秀な定番シルエットです。ハイゲージタイプを選ぶことで上品さも出せます。
メンズにおすすめの「カーディガン」のカラー
メンズにおすすめの「カーディガン」のカラーは、黒色・ブラックや灰色・グレーや紺色・ネイビー、ベージュです。やはり定番カラーを使った着こなしは着回し度も高く、他のアイテムとのコーデもしやすいでしょう。
メンズにおすすめの「カーディガン」素材
メンズにおすすめの「カーディガン」素材は、冬ならばウール素材やカシミヤ素材など保温性が良く通気性にも優れた素材、春秋は綿(コットン)素材のほかトレンドのシワになりにくく軽いポンチ素材なども吸水性や速乾性が高くおすすめです。
夏はポリエステルやポリウレタン素材の機能性カーディガンだと、汗をかいた時も手入れがしやすく便利です。軽くシワになりにくいリンンライクな麻に似た質感のポリエステル素材も増えてきており、機能性だけでなく風合いなども楽しみながらカーディガンを取り入れることができます。
ワンランク上のコーデを目指すなら「刺繍カーディガン」
柄タイプのカーディガンなどもありますが、「刺繍カーディガン」は普段のコーデにも取り入れやすくおすすめです。カーディガンの左側の胸あたりに刺繍ロゴがデザインされている場合が多く、シンプルなカーディガンも華やかにできます。
ロゴ刺繍を活かしてシルエットはプレーンなタイプを選ぶと、着回しもしやすくビジネスシーンにも取り入れやすいでしょう。いつものベーシックなカーディガンコーデとは一味違ったカーディガンコーデを楽しみたい時にもおすすめです。
なりたいイメージ合わせて「カーディガン」の襟シルエットを選ぶ
首回りにボリュームがあるタイプやノーカラータイプなど襟のシルエットも豊富ですが、なりたいイメージに合わせて襟のシルエットを選ぶとスマートな着こなしを目指せます。
首が細く細面な方は、“スタンドカラー”や“ボトルネック”・襟から肩までなだらかなラインの“ヘチマカラー“がおすすめです。首元を程よく覆うことで顔と全身のバランスを取りやすく、スタイル良く見せられます。
また、ガッチリした体型の方にはシンプルで洗練された雰囲気にしやすい“Vネック”や襟が無い“ノーカラー”がおすすめです。首回りにボリュームが出さないことで全身をスッキリとして見せられます。カーディガンのサイズもややゆとりを持たせたラインを選ぶと、縦長ライン効果によりスタイルアップを目指せます。
まとめ
今回、メンズにおすすめの「カーディガン」のシルエットや素材などについて詳しく解説と紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。数多くあるメンズ向けの「カーディガン」についての特徴を知ることで、カーディガンコーデが楽しみやすくなったのではないでしょうか。ぜひ、メンズ通販サイトや紳士服店でのお買い物の参考にしてみて下さい。今回の記事が参考になれば幸いです。