オックスフォードシャツと言えば有名ブランドからも販売されるなど幅広いシーンに取り入れやすいシャツとして人気ですがオックスフォードシャツの中でも特に春夏に活躍する「ロイヤルオックスシャツ」と「ピンオックスシャツ」はビジネスシーンにも使い勝手が良く、紳士服店で好んでオーダーメイドする方もいるほどです。通販サイトでも豊富なカラー展開で年齢問わず人気アイテムとなっています。そこで今回は「ロイヤルオックスシャツ」と「ピンオックスシャツ」の特徴や魅力などについて詳しく解説していきます。
ロイヤルオックスフォードシャツとは
「オックスフォードシャツ」の中でも細い糸を使用して織ることで「オックスフォードシャツ」よりもツヤ感ある見た目が特徴のシャツです。ビジネスシーンによく使われるブロード生地のシャツと同じように着ることができ、年齢問わず着用できます。
ロイヤルオックスフォード生地の特徴
「オックスフォードシャツ」に使用されている糸の太さが20〜40番手のところ「ロイヤルオックスシャツ」は100番手以上の120〜140番手ほどの細い糸を使用して織られています。そのため繊細でツヤのある生地に仕上がります。
ちなみに番手とは糸を作っていく際の糸の太さを示す単位であり、基準となる区切られた糸の重さに対して糸の長さがどのくらいかを数字で表します。番手の数が大きいほど糸は細くなり繊細で柔らかな風合いの生地になります。
「ロイヤルオックスシャツ」は「オックスフォードシャツ」と同じく平織りのため通気性が良く汗をかいても肌にはりつきにくいといった快適さを持ちます。また「オックスフォードシャツ」よりも柔らかい質感でソフトな印象です。薄手ですが目が詰まっているので白色・ホワイトの生地でも透け感は比較的あまり気にせず着用できるでしょう。もし、透け感が気になる場合はレイヤードして着ると対策できます。
使用される素材はコットン100%もしくはコットンとポリエステルとの混紡などがよく使用されます。コットンを使用したタイプの中には世界三大高級綿の1つであるナイル川の肥沃なデルタ地帯で栽培された長繊維の「エジプト綿」を使用したものやカリブ海などの限定された地域でしか栽培されていない高品質コットンの「シーアイランドコットン」(海島綿)などがあります。
希少な「エジプト綿」や「シーアイランドコットン」(海島綿)を使用した「ロイヤルオックスシャツ」を選びたい方は生地から選べる紳士服店でのオーダーメイドがおすすめです。一般的な「ロイヤルオックスシャツ」の場合は紳士服ショップやメンズ通販サイトで手軽に購入することができます。
ロイヤルオックスフォードの魅力
「ロイヤルオックスシャツ」は生地に光沢感があるので上品に仕上げたい時にぴったりです。ビジネスシーンからプライベートシーンまで着回しが効くのもおすすめできるポイントの1つです。ジャケットのインナーに利用したり1枚で着用したりと気温や気分によって自由に着こなすことができます。
一般的に春夏におすすめとされていますが、インナーとして活用できる薄地なのでオール―シーズン使えます。薄緑・ペールグリーンや薄桃・ペールピンクなどの単色カラータイプやストライプ柄などの柄タイプ、襟と袖のみ白色・ホワイトタイプの「クレリックシャツ」などのデザイン性の高いタイプなど豊富なデザインやカラーがそろうのも魅力となっています。
ロイヤルオックスフォードのおすすめコーデ
キレイ目な「ロイヤルオックスシャツ」は身体に合ったベーシックなフォルムのジャストサイズを選ぶとよりまとまった品のある印象にできます。着丈は短すぎないものを選べばタックインしたい時にキレイにシャツをパンツにインできます。丁度良い丈の目安としてシャツを着用した時に腕を上げてシャツの裾がパンツから飛び出してこなければOKです。
毎日取り入れやすいベーシックな白色・ホワイトや青色・サックスブルーなどを選ぶと「ロイヤルオックスシャツ」を普段あまり着ない方でも普段のコーデにも取り入れやすくおすすめです。
ピンオックスシャツとは
正式名称は「ピンポイントオックスフォード」ですが略して「ピンオックスシャツ」と呼ばれています。「ピンオックスシャツ」の名前は、針の頭の様に生地表面が見えるところから名付けられており、「オックスフォードシャツ」よりも細い糸を使用して織られています。
ピンオックスシャツ生地の特徴
80〜100番手の糸を使用して織られています。糸の太さ順から並べると「オックスフォードシャツ」>「ピンオックスシャツ」>「ロイヤルオックスシャツ」の順になり、オックスフォードシャツより糸が太く、ロイヤルオックスシャツよりも糸が太いのでカジュアル感と上品さのバランスがとれたシャツとなります。
素材は「ロイヤルオックスシャツ」同じくコットンが主流です。「オックスフォードシャツ」と比べると光沢感とハリ感があるのが特徴です。糸を強く撚り(※“より”と読む)繊維の密度を高くすることで高級感がある仕上がりになります。生地は薄く柔らかく「ロイヤルオックスシャツ」と同様にカラー展開が豊富でチェックやストライプなどの柄タイプもあります。
※糸を撚る・・・複数本使ってねじって強度や風合いなどを出します。
ピンオックスシャツの魅力
「ピンオックスシャツ」は、適度なハリ感があるのでカッチリとした伝統的なトラッドスタイルと相性が抜群です。トラッドスタイル派には欠かせないシャツとしても知られ、各メンズブランドショップでも良く見かけるでしょう。
淡い色調のカラーシャツも多く登場しており、ビジネスシーンからプライベートシーンまで気軽に取り入れやすいでしょう。
ピンオックスシャツのおすすめコーデ
「ピンオックスシャツ」のおすすめコーデは、ハリ感を活かしたコーデがおすすめです。ボタンを外さずきっちりと留めると、よりきちんと感が増したコーデに仕上げられます。
ボタンダウン仕様と機能付タイプ
ボタンダウン仕様を選ぶことで1番上のボタンを外した時に襟の形が崩れにくくなります。「オックスフォードシャツ」の仲間である「ロイヤルオックスシャツ」や「ピンオックスシャツ」はボタンダウンのデザインとも相性が良いのでシャツを購入する際の検討リストに入れてみると良いでしょう。
また、ブランドによってはコットンとポリエステルの混紡の形態安定タイプなども販売されています。ポリエステルを加えることで乾きやすさやシワを防ぐなど機能性向上に期待ができ、洗濯での型崩れなども防げます。アイロンの手間も省けるのでアイロン掛けの習慣が無い方にもおすすめです。
まとめ
今回「ロイヤルオックスシャツ」と「ピンオックスシャツ」のそれぞれの生地の特徴や魅力などについて詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。「オックスフォードシャツ」の仲間である「ロイヤルオックスシャツ」や「ピンオックスシャツ」は、カジュアルさと上品さのバランスが良い着回しが効く便利なシャツです。機能付タイプも販売されているので、ぜひ気軽に取り入れてみることをおすすめします。今回の記事が参考になれば幸いです。